2020-07

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阿弥陀さまは留守

ある日のことです。有名な白隠禅師がお寺で提唱していたときのこと、その聴衆の中に、一人の念仏信者のお爺さんがありました。禅師の話を聞きつつ、しきりに小声で、お念仏を唱えていました。禅師は提唱を終わってから、その老人を自分の居間に呼んで、試みに...
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不思議な呪

ところで、ここで問題になるのは「呪」ということです。呪とは口偏に兄という字ですが、普通にこの呪という字は「のろい」とか、「のろう」とかいうふうに読まれています。で、「呪」といえば世間では、「のろってやる」とか「うらんでやる」という、たいへん...
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越えなばと思いし峯に来てみればなおゆくさきは山路なりけり

越えなばと思いし峯に来てみればなおゆくさきは山路なりけりです。「人間万事塞翁が馬」です。よいことがあったかと思うと、その蔭(かげ)にはもう不幸が忍び寄っているのです。落胆の沼に陥り、絶望の城に捕虜になったかと思うと、いつの間にやら、また享楽...
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東海道中膝栗毛のこと

十返舎一九の書いた「東海道中膝栗毛」という書物をご存じでしょう。弥次郎兵衛、喜多八の旅行ものがたりです。旅の恥はかきすて、浮世は三分五厘と、人生を茶化して渡る、彼らの馬鹿気(ナンセンス)な行動を読んだ時、全く私どもはふき出さずにはおられませ...
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空間の一生あ の「青い烏」という名高い本を書きましたメーテルリンクは、『空間の一生』という短篇のなかで、こんなことをいっております。「人間の一生は、つまり一巻の書物だ。毎日私どもは、その書物の一ページを必ず書いておる。あるものは、喜ぴの笑い...