2020-06

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無所得の天地

さてこれからお話ししようと思うところは、「智もなく、亦得もなし、無所得を以ての故に」という一句であります。言葉は簡単ですが、その詮(あらわ)す所の意味に至ってはまことにふかいものがあるのです。しかし、手っ取り早く、その意味を申し上げれば、つ...
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和敬清寂のこころ

右の話は、岡倉天心の書いた「茶の本」にも出ておりますが、「清潔」「清寂」を尊ぶ茶人の心にも、まことにこうした味わうべき世界があるのです。「和」と「敬」と「清」と「寂」をモットーにする茶の精神を、私どもは、もう一度現代的に、新しい感覚でもって...
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一滴の水

まことに「因縁」を知ったものは、つねに「あるもの」を「あるべきように」生かすものです。一滴の水も、一枚の紙も、用いようによっては、実際大いに役立つものです。だから、自然どこにも、無駄はないわけです。役に立たぬものはないわけです。私の書斎には...
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生は尊い

さてすべては「因縁」だ、因縁によってできている仮の存在だと自覚した時、私どもはそこに「生は儚(はかな)い」ことをしみじみ感じます。しかし、それと同時に、また「生は尊い」という事にも気づくのです。いや、気づかざるを得ないのです。だから、私ども...
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執着(とらわれ)なきこころ

ミルザの幻影英国の文豪アジソンの書いた「ミルザの幻影」という随筆のなかに、こんな味わうぺき話があります。「人間の一生は、ちょうど橋のようなものだ。「生」から「死」へかかっている橋、その橋を一歩一歩渡ってゆくのが人生だ。だが、その橋の下はもち...