◎ 100人中99人が挫折 ◎
でも学生は「目標」を持っている。「この講義の単位を取らなければならないから、レポートは提出しなければならず、従って期限を知っておかなければならない」というのが心理の動きである。
講義に出席するのも単位を取るため、単位を取るのは大学を卒業するため、良い成績が欲しいのは良い企業に就職したいため……どんなことも目標があってそのために行動している。そんな生活習慣が大学受験の時、身に染みついてしまい、いまでは目標がなければ毎日を過ごすことができない。だからレポートも自分がレポートを書きたいから書くのではなく、日標を達成するために書くのだから期限は必要だし、義務で書くことになるので
イヤになる。
小学校の頃、毎日、学校に行く目的は「学校に行くこと」であって、単位を取るためでも、卒業するためでもなかった。おそらく中学校まではそうだったかも知れない。目的は「行為」そのものであって、「目標」ではなかった。それが物心ついてから「行為」に「目標」が必要になった。そうなった途端、勉強をするのが億劫になったような気がする。心のどこかで「こんな勉強して何になるのだろうか?」という疑問が消えない。
もし、人生の目標があり、それが最終的に達成されることを目指したら、100人中99人は挫折するだろう。なぜなら、目標には競争相手がいて自分が一番優れているということはまずないから、目標を達成することは難しい。だから100人中99人が挫折する。
『武田邦彦の科学的人生論』飯塚書店刊より R081013

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おてんとうさまの下で
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