◆第8章「力が正義」の社会が覆る近未来◆「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房刊より

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◆ 第8章「力が正義」の社会が覆る近未来 ◆
AI時代になくなる職業は?

産業革命を皮切りに始まった「筋肉追放の時代」の200年あまりが終わりを遂げ、これからはAI革命による「頭脳追放の時代」が始まります。この人類史における2回目の大改革により、「力が正義」の世界が覆り、“まやかし“ではない本当の意味での多様で持続可能な社会が実現可能となるでしょう。

まず、テクノロジーの進歩が我々の職業や生活様式に、どのような影響を与えるか考察していきます。
AIが進化した近未来では、必要とされない職業が多数でてきます。
例えば、高学歴の人が就く職業で言えば「裁判官」です。
裁判官は『六法全書』と「判例」という情報が頭の中に入っている人です。
その情報に則って判決を下すのですから、AIが代行できます。人の情に関わること(情状酌量)は人間でしか判断できないと思われるかもしれませんが、これもおそらくはAIでやれるようになります。
そのため裁判所もなくなり、情報をAIに提出すれば短期間で判決が下されるようになるでしょう。

次に、「医師」です。
すでに、ロボットによる手術のほうが人間よりも正確だと言われています。ただし、人間の体は刻々変わっていくので、瞬時の情報処理で精密にメスを動かすことはかなり高度なため実用化はまだ先です。しかし、いずれこれもAIの進化で可能となるでしょう。
注射を打ったり、血圧を測ったりするような比較的単純な技術は間違いなく実用化できます。医療知識も情報ですから、検査や診察はAIの得意分野です。
ちなみに、看護師は長く必要とされると思います。なぜなら、看護師の仕事は頭脳(情報)だけではないからです。
そして、よく例に挙げられる「運転手」もそうです。近い将来、自動車は自動運転が主流になりますから運転手は必要ありません。
現在のタクシー代は、当然、運転手の人件費や管理費なども含まれていますが、自動運転になればそれらが不要になりますので料金は下がります。
私の見立てでは、現在の電車賃と同額になるので、初乗りで1501200円くらいになるのではないでしょうか。

「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
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