◆ 欧米流の力(金)が正義が蔓延する日本 ◆
この知恵は書き換えができないかたちで、伝統的な脳の中で、小脳や松果体(しょうかたい)にずっと入って消えないものです。つまり、これが本能や遺伝というものです。この蓄積の中には、強いものが全部食べては駄目、力の正義では駄目というものがあります。
6億年の歴史の中で学んできたものが進化として、伝統的な脳の中に、大脳の下にあるいろいろな脳の一群、脊椎など、一部は細胞や腸にもそういう機能があると言われています。
この自然界における知恵を取り入れてきたのが日本です。平安時代の末期や戦国時代のような混迷の時期もありましたが、長く共存共栄型の社会を維持し、「自然が正義」という思想で我国は発展してきました。
日本には西洋のような奴隷はいませんでした。天皇という存在も、「権威」であり「権力」ではありません。織田信長でさえ、天皇に頭を下げ、その座を奪うことはありませんでした。
動物に関しても、日本は西洋とは違う捉え方してきました。自然界の中では、人間もその他の動物と同じ。だから自分はクマやウサギと同じだという認識を持っていたのです。
しかし残念ながら、現在の日本は「自然が正義」という伝統的な思想が消え去り、欧米流の「力が正義」の思想が蔓延しています。
「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
R080728

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