◆ 「日本には資源がない」という勘違い ◆「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房より

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◆ 「日本には資源がない」という勘違い ◆

「日本には資源がない」と思っている人が多いようですが、実は「日本は資源大国」です。
ひと昔前までは、石炭の山を持っていたら「石炭王」でした。当時は山の権利だけ持っていれば、あとは「鶴嘴(つるはし)」を手配すればよく、何の工夫もいりません。
ところが現代は、大型機械(重機)による露天掘りが主力で、表土除去や発破、大型トラックによる輸送、大型シャベルを使った積み替えなどの技術によって生産コストが決まり、質の悪い技術を使うとたちまち赤字に陥ります。
かつてはパイプを地下に刺し込めば自噴するという油田が多かったのですが、原油も、近年は水を圧入したり、さらにシェールオイルのように3000mも地下からくみ上げる技術が必要です。
化石燃料はその成因から、「掘削が困難になるほど埋蔵量も増える」ということなので、将来はさらに「技術の勝負」になるでしょう。
つまり、現代の「資源のある国」は、単に資源があるというだけではなく「(資源を採掘する)技術がある」に変わってきているのです。日本には、その「技術」が十二分にあります。

また、日本は世界で唯一の温帯の島国で、偏西風が吹き、砂地でできていて、列島中央には山脈がある。だから、石灰石、降雨や淡水、連作できる田畑、豊富な淮場、多種類の植物などに恵まれています。
石灰石は年に2億tも取れ、淡水は豊富で、しかも上質の軟水であり、飲料水にもなる

雨は日本人が飲む水の10万倍も降る。中国から毎年、弱アルカリの黄砂•20がやってくるので、それで田畑や近海が中和されて連作が効き、豊漁が続く‥‥。このような国が、なぜ「資源がない国」なのでしょうか。

※20 黄砂 黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂じん(砂やちり)が、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ降下する現象を指します。日本における黄砂現象は、春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。
「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
R080723

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