多摩地区のマイナー観光地トップ20

東京都 多摩地区・隠れた名所めぐり
多摩地区のマイナー観光地トップ20
― 玉のように隠れた名所を歩く ―
― 玉のように隠れた名所を歩く ―
檜原村の滝から、青梅の酒蔵まで。ある動画で紹介された「多摩地区のマイナー観光地ランキング」を手がかりに、地元の宝ものを一つずつ訪ねてみたい。
この記事は、あるYouTubeの動画で紹介された「東京都・多摩地区のマイナー観光地トップ20」を下敷きに、各スポットの正確な所在地と公式の参考ページをたどり直して、あらためて文章にまとめたものである。順位は動画の視聴者投票によるもので、私自身がつけた順位ではない。数え上げてみると、ここで語られているのは二十三区ではなく、青梅・奥多摩・檜原から府中・小金井・多摩まで、多摩地区の広がりそのものだと気づかされる。地味と言われる場所ほど、行ってみると忘れがたい。そんな一覧ではないかと感じている。
投票数は動画で示された数字をそのまま記した。施設名・所在地は公式サイト等で確認しているが、開館時間・料金・イベント日程は変わりやすいので、お出かけ前に各公式ページで最新の情報をご確認いただきたい。花や紅葉の見ごろ、氷瀑の有無なども、その年の気候によって変わる。
第20位(同率) 払沢の滝(ほっさわのたき)
檜原村 / 投票数 19票
東京都で唯一「日本の滝百選」に選ばれている滝である。4段からなり、全体で落差は約60m。冬になると凍りつくことでも知られ、全面結氷する年はここ数年でも数えるほどしかない、と言われている。最寄りの駐車場から遊歩道を徒歩15分ほど。夏のライトアップ、秋の紅葉と、季節ごとに表情を変える。手前には土産物店や喫茶もある。
参考:払沢の滝|檜原村観光協会
第20位(同率) 桜ヶ丘公園
多摩市 / 聖蹟桜ヶ丘駅より徒歩20分ほど / 投票数 19票
多摩丘陵に広がる都立公園。春には桜が咲き、園内には昭和5年建築の「旧多摩聖蹟記念館」(多摩市指定文化財)が建つ。この洋館は仮面ライダーなどのロケ地としても知られる。北側の展望台「ゆうひの丘」は、夕日や夜景の名所として地元で親しまれ、アニメ「リコリス・リコイル」の聖地としても訪れる人がいる。
第18位(同率) ガスミュージアム
小平市 / 投票数 20票 / 入場無料
東京ガスが運営する企業博物館で、入場は無料。明治期のガス灯やガス器具など、暮らしとガスの歴史を伝える資料を展示している。赤レンガの「ガス灯館」「くらし館」は、明治期の建物を移設復元したもの。建物に囲まれた中庭には芝生とガス灯が広がり、雰囲気がよい。企画展も随時開催されている。
第18位(同率) 塩船観音寺(しおふねかんのんじ)
青梅市 / 河辺駅よりバス / 投票数 20票
「つつじの寺」として知られる歴史ある寺。すり鉢状の斜面一面に、約2万本のつつじが植えられている。毎年春の「つつじまつり」には多くの人が訪れ、5月3日には火の上を渡る「火渡り」の荒行も行われる。斜面を見下ろす眺めは圧巻。上まで登って絶景を探すもよし、麓でゆっくり眺めるもよし、である。
第18位(同率) 国立天文台 三鷹キャンパス
三鷹市 / 投票数 20票
日本の天文学研究の中核をなす国立研究機関で、ハワイにある口径8.2mの「すばる望遠鏡」の運用でも知られる。三鷹キャンパスは見学コースが公開されており、月に数回の定例観望会や、立体映像を楽しめる4D2Uドームシアターなどのイベントも開かれている。都会の空の下で宇宙の広がりに触れられる、貴重な場所だと感じる。
第15位(同率) 薬師池公園 & 町田リス園
町田市 / 鎌倉街道沿い / 投票数 21票
薬師池公園は「新東京百景」「東京都指定名勝」に選ばれた、町田を代表する公園。梅、桜、花菖蒲、大賀ハス、紅葉と、四季折々の風景が広がる。すぐ近くの町田リス園は、約200匹のタイワンリスが放し飼いにされた広場が魅力で、手のひらから餌をあげられる。入園料500円・餌100円と手ごろ。混雑を避けるなら午前中や平日がよさそうだ。
第15位(同率) 多摩六都科学館 & スカイタワー西東京
西東京市 / 投票数 21票
近隣5市が運営する参加体験型の科学館。最大の見どころは、世界最大級のプラネタリウムドーム「サイエンスエッグ」で、投映機は約1億4000万個の星を映し出し、「最も先進的なプラネタリウム」としてギネス世界記録に認定されている。実験や工作を楽しめる展示室も充実。隣接するのが高さ195mの「スカイタワー西東京」(田無タワー)で、中には入れないが、夜間ライトアップが地元のシンボルとなっている。
第13位 都立野川公園
調布市・小金井市・三鷹市 / 投票数 22票
広さ約40万平方メートル。もとは国際基督教大学(ICU)のゴルフ場を整備してできた公園である。野川の流れ、野鳥、昆虫、四季の草花をじっくり観察できる自然観察園があり、南側には広い芝生が広がる。テニスコートや遊具、バーベキュー場もあり、家族連れに人気。園内にはホタルの見られる一角もある。
第12位 国立極地研究所 南極・北極科学館
立川市 / 投票数 23票 / 入館無料
南極・北極の観測や研究について学べる施設で、入館は無料。実際に使われた雪上車や観測機器、隕石、南極の氷などが展示され、氷や隕石に触れることもできる。人気はミニドーム型の「オーロラシアター」で、昭和基地で撮影された映像を見られる。屋外にはカラフト犬(樺太犬)のブロンズ像が並ぶ。
第11位 羽村市動物公園(ヒノトントンZOO)
羽村市 / 投票数 25票
ネーミングライツの導入で愛称が「ヒノトントンZOO」となった、地元で親しまれる動物園。キリン、シマウマ、サルなど個性豊かな動物が飼育され、モルモットとふれあえるコーナーもある。園内の動物を題材にしたオリジナルカードゲームなど、工夫を凝らした催しも。広すぎず回りやすく、入園料も手ごろで、「動物園なんて」という先入観がくつがえされる、という声もある。
第10位 立川防災館
立川市 / 投票数 26票 / 入館無料
東京消防庁が運営する体験学習施設で、入館は無料。地震・煙・消火・応急救護などを、遊びながら学べる。2016年のリニューアルで子ども防災体験広場が生まれ、VRコーナーでは地震・火災・風水害を疑似体験できる。将来消防士を目指す人にも、家族連れにも価値のある場所ではないか。
参考:立川防災館|東京消防庁
第9位(同率) 江戸東京たてもの園
小金井市 / 都立小金井公園内 / 投票数 26票
江戸時代から昭和中期までの歴史的建造物を移築・復元した野外博物館。銭湯「子宝湯」は、スタジオジブリが『千と千尋の神隠し』の制作で参考にしたと公式に発表しているスポットで、文具店「武居三省堂」は釜爺のボイラー室を思わせる。高橋是清邸などの偉人ゆかりの建物も。園のシンボルキャラクター「えどまる」は宮崎駿氏のデザインである。
第8位 野山北・六道山公園
武蔵村山市・瑞穂町 / 投票数 27票
狭山丘陵に広がる、都立でも最大級の広さを誇る公園。「新東京百景」にも選ばれた六道山エリアには、雑木林や里山民家、展望台があり、夕日や夜景も楽しめる。一方の野山北エリアには、巨大な滑り台や多くの遊具のある広大なアスレチックがあり、子どもたちが思いきり体を動かせる。里山の暮らしと文化に触れられる場所だ。
第7位 多摩動物公園
日野市 / 投票数 33票
約52ヘクタール(東京ドーム11個分ほど)という広大な敷地を持つ動物園。1964年に運行を始めた「ライオンバス」は、バスの中から放し飼いのライオンを間近に見られる、世界初のサファリ形式の展示だった。コアラやユキヒョウなど珍しい動物も飼育し、日本で唯一タスマニアデビルがいることでも知られる。1年中チョウが舞う昆虫生態園も見ごたえがある。
第6位 サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー
府中市 / 投票数 34票
1963年に開設された、サントリー初のビール工場。「ザ・プレミアム・モルツ」もこの場所から誕生した。工場見学ツアーでは製造工程を間近に見られ、最後にはビールの試飲も楽しめる。松任谷由実さんの「中央フリーウェイ」に歌われるビール工場としても知られる。駅からはやや離れるが、分倍河原駅から無料のシャトルバスがある。
第5位 殿ヶ谷戸庭園(とのがやとていえん)
国分寺市 / 国分寺駅南口より徒歩2分 / 投票数 37票 / 有料
三菱財閥・岩崎家の別邸だったものを整備した、有料の都立庭園。国分寺崖線の湧水を蓄えた「次郎弁天池」を中心に、木々が植えられ、国の名勝に指定されている。梅やツツジ、萩など四季の花はもちろん、秋には約200本のイロハモミジが色づき、池に映る紅葉も美しい。駅至近ながら静かで、パワースポットのような空気がある、という声もある。
第4位 高幡不動尊 金剛寺
日野市 / 投票数 38票
関東三大不動のひとつで、正式名称は高幡山明王院金剛寺。重要文化財の不動堂・仁王門をはじめ、多くの文化財を有する。日野は新選組ゆかりの地であり、当寺は土方歳三の菩提寺。境内には土方歳三の像や供養碑があり、毎年5月には日野で新選組まつりも開かれる。6月の「あじさいまつり」には約7,500株以上のあじさいが境内を彩る。
― ここからトップ3 ―
第3位 日原鍾乳洞(にっぱらしょうにゅうどう)
奥多摩町 / 投票数 48票
関東地方でも最大級の鍾乳洞。総延長1270m、高低差134m。登り下りはやや大変だが、ライトアップされた洞内は迫力満点である。内部の気温は年間を通じて平均11℃ほどと涼しく、夏は涼を求める観光客でにぎわい、駐車場待ちの渋滞ができることもある。日原街道はすれ違いが難しいほど狭いので、運転に自信がなければ奥多摩駅からのバス利用がおすすめだ。
第2位 郷土の森公園 & 府中市郷土の森博物館
府中市 / 府中本町駅より徒歩20分 / 投票数 61票
設備の充実した総合公園。ハスの咲く池や、流れるプール・ウォータースライダー・競技用プール、ゴーカートの楽しめる交通遊園、D51(蒸気機関車)の展示などがある。博物館エリアには市内遺跡の出土品や歴史的建築物が並び、水平型ドームとしては関東最大級のプラネタリウムも併設。梅まつりやあじさいまつり、秋の紅葉と、一年を通して楽しめる。
第1位 澤乃井園 & 小澤酒造
青梅市 沢井 / 沢井駅より徒歩5分 / 投票数 63票
栄えある第1位は、大自然に抱かれた酒どころ。多摩川沿いに庭園「清流ガーデン澤乃井園」を構え、川を眺めながらきき酒や軽食を楽しめる。直営の豆腐料理店「ままごと屋」では、自家製の豆腐やゆばを味わえる。造り手の小澤酒造は元禄15年(1702年)創業、300年を超える歴史を持ち、有料の酒蔵見学ツアーで製造工程や仕込み水の井戸を見学できる。青梅線で気軽に訪ねられるのも嬉しい。
動画の推薦スポット(番外編)
ランキングとは別に、動画の作り手が「一押し」として挙げていた場所も、覚え書きとして記しておきたい。いずれも投票は少なかったものの、通好みの場所である。
青梅・奥多摩のラフティング(多摩川)。東京とは思えない渓谷美を間近で楽しめる。青梅エリアは流れが穏やかで景色をのんびり、奥多摩エリアは激流のスリルを、という使い分けができるという。
長池公園・四谷見附橋(八王子市・南大沢駅より徒歩20分)。かつて四谷駅前に架かっていた都内最古の陸橋を移設・復元したもの。ドラマや特撮、アニメの舞台としても登場してきた。公園自体も広く、雑木林や湿地で昆虫や動植物を観察できる。
武蔵阿蘇神社(羽村市・小作駅より徒歩20分)。多摩川沿いの静かなロケーションが魅力。羽田空港側から続く多摩川サイクリングコースの終点にあたり、サイクリストの聖地として知られ、自転車乗り向けのお守りもあるという。
おまけとして、作り手が「行ってみたい」と挙げていたのが、檜原村・奥多摩にまたがる風張林道(かざはりりんどう)。自転車乗りには有名なヒルクライムコースで、山奥の絶景で知られる。
こうして一つずつたどってみると、多摩地区には、名前を聞いたことすらなかった場所がまだいくつも眠っていることに気づかされる。滝、鍾乳洞、酒蔵、里山、そして小さな動物園。派手さはなくとも、行ってみて初めて胸に残る――そういう場所こそが、この土地のほんとうの宝ものなのではないか、と思う。もしお気に入りの隠れた名所があれば、いつか教えていただきたい。
U C A ・ 知財保護のこころみ
知識は解放され、創造者は報われる。
この記事も、地域の魅力を伝える一つの創作物です。誰がつくった情報も、正しく辿られ、報われる仕組みを――ブロックチェーンによる知財保護の提言「Universal Creative Attribution(UCA)」を進めています。
#多摩地区 #東京観光 #マイナー観光地 #多摩さんぽ #奥多摩 #青梅 #UCA
※順位は動画の視聴者投票に基づくものです。所在地・施設名は公式情報で確認していますが、料金・開館時間・イベント等は変更される場合があります。お出かけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。


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