やっかいな「ミニ・ホットスポット」に留意せよ

気体状の放射性物質(放射性雲)が上空に浮いているときに雨が降ると、その地域に放射性物質が定着する。そうしてできた、周辺よりも放射線量の高いところを「ホットスポット」と言う。そこに住む場合、「出かけるときはできるだけ放射線量の少ない方向へ行く」「家の周りだけでも雑草を取り、土の表面を少し削って除染をする」のが基本だ。
「ミニ・ホットスポット」は 、より局所的な高濃度汚染のことを言う。
通常数十㎝四方程度の広がりしかないために、通常行われている地上高1mの放射線量の測定だけでは見落としてしまう。適切な対策をとらないと、気がつかないうちに被曝してしまう危険がある。

『反被爆宣言』武田邦彦著 双葉社刊 2012年 より