私は、そのグラフを開発した先生と仕事をしたくて、再婚した妻を会社の転勤だと、偽って、福岡に家族もろとも引っ越します。後で、妻から騙された、と何度も訴えられるのも、仕方のないことかもしれません。福岡では、私はその先生を同じく慕う弟子が社長の会社で働くことになりますが、ここでも様々な経験を積みました。
社外からやってきて、様々な問題点を指摘するものですから、以前からいる役員や職制から疎まれ、結局其処から、3年足らずで東京に戻ることになります。帰ってくる引っ越し費用しか蓄えがありませんでした。
最初の妻の死から、私は般若心経の世界に魅了されます。
因縁生起、と色即是空、空即是色が私がつかんだエッセンスです。これをつかむと、人生どうでもよくなります。どうでもよくなるという意味は、投げやりになるということではなく、人生の本質が空であり同時に色であることだと信じるから、逆に全てを受け入れられるようになるのです。

言葉が足らずに申し訳ないのですが、因縁生起という言葉からは、全てのことは原因があって、起きるということで、突き詰めていくと、どんなことでも、必ず理由があって物事が起きるということです。変な理屈ですが、名前だって今は科学的に説明がされていませんが、DNAに働きかけて、生命活動に何らかの影響を与えているかもしれません。易や方位に関しても、シナの地で勃興した多くの国の人たちが、長い間かけて内容を検証し、時代によっては、それで政策を決めていたこともあるわけで、意味のない戯言であると断言するには、少し乱暴だと思うのです。
その先生は、四柱推命や易、方位などの予測術を懸命に研究しているうちに、あるとき天啓を受けて、数式が頭の中に生まれてきたというようなことを伺ったことがあります。私は、この先生のような天才ではなく、ごく一般的な凡人ですが、先生がお亡くなりなって、人生をグラフ化する手段が途絶した今、四柱推命や、易などを用いて、人生を有意義に過ごすための糧とするのは、決して無駄ではないと思うのです。
そう言った意味もあり、自分がいつでも何か困ったときや、判断に迷うとき常にその判断の手助けをしてくれる手段に手が届くよう、ネット上にそれを置いて、いつでも好きなように利用する、という意味で易や四柱推命のブログやHPを作っています。