一般的な健康問題を考えるときには、まえに述べた吉方・凶方の考えがそのまま適用されます。

だいたい、この星生まれの人は体力も精力も強いほうですが、やはり無理は禁物です。体力の強さを誇る人間は、案外ぽっくり倒れやすいのです。そういう意味での健康管理なら、一白の星のいる方角の医者に相談してみてください。若い人たちにはあまり関係ないかもしれませんが、心臓、血圧、糖尿病などの病気にはとくに効きめがあります。また、この方角は、神経系統の病気、ノイローゼなどにもいい方角ですから、職場などで不愉快なことだけつづいて、むしゃくしゃしているようなときには、昼休みのわずかな時間でも、この方角に向かって散歩をつづければ、まもなく効きめがあらわれるでしょう。

消化器系統の病気には、二黒の星のいる方角がプラスになります。それから、この吉方は子どもの病気には最善です。ですから、幼稚園などを選ぶ場合も、できたらこっちの吉方を使えば、たいへん丈夫に育ちます。また、歯医者にかかる場合でも、こっちの吉方を選ぶと痛みも少なく、あともうまくいくのです。

呼吸器系統の病気なら、七赤の星のいる方角の医者にかかるようにしてください。風邪をひきやすい人などは、毎日この吉方に向かってちょっとした散歩をするだけでも、めだって効きめがあらわれます。たとえば、秋のうちにひと月でもこの方法で予防線をはっておいたら、その冬は一度も風邪をひかないですむようになるでしょう。また、この吉方は、若さにまかせて無理をしたための病気や怪我などには、たいへん効きめがあります。

八白の星のいる方角は、女性の健康には最善の方位です。たとえば、子どもがほしいがなかなかできないというような場合でしたら、こっちの方角にいる医者に相談するとか、ご夫婦でこの方角の湿泉に行き二、三泊してくるとかしてみてください。むかしの占い師は、こういうときには、 の吉方にある神社へお参りするようにすすめたそうです。

信仰だけではなく、方位学の効果が加わるのですから、おそらく効きめがあったでしょう。

 

◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎