介護の世界に入って、10年近く経ちます。最初の数か月は、右も左もわからず、また、最初から特養であったために、家に帰って寝ると朝起きれませんでした。体中が痛くて。年を取ってからの介護職だったので、もう自分が年で、若い人たちの中では、やっていけないのかもしれないなどと考えていました。
ただ、どんな仕事でも現場で、辛抱強く少しずつ慣れていけば、三年もたてばベテランの域に至り、それなりの働きができるようになりました。
最初に指導を受けたころは、優先順位とか、何を先にやるかなどもわからず、先輩たちの自分の仕事に対する評価があまりにも厳しかったので、多少めげたりもしたものです。
先輩たちも、一応命を預かっている仕事なので、気を抜くことができず、自ずと新人に対する教育が厳しかったのだと思います。今となっては、大変ありがたい経験でした。