自分の身だしなみは当然として、介護される方の身だしなみも常に気を使うべき基本事項です。
整髪、化粧、髭剃り、衣服などなど、人として人間社会で生きていくうえで、必要最低限の存在証明の一つです。他に自分を認めてもらう、よりよく見てもらいたい、人としての基本的欲求です。警察官が、警察官であるのはユニフォームの存在のためであるといっても過言ではない。医師が医師である証明は、もしかしたら白衣の存在かもしれません。
人は、外見に合わせて、人間の内部を変えています。望むと望まないにかかわらず。だとすると、外見を整えることは恐らく、脳に影響を与えているのでしょう。これらの基本的な動作を行えるうちは、まだ認知機能が働いている証拠ですが、落ちてくると、それらに興味もなくなります。
健常である、無いにかかわらず、必要最小限の身だしなみは、その人の行動に影響が出るものです。