◆身分証明書も確定申告もいらない世界◆
近未来では、一人ひとり自らが「個人情報」となっているでしょう。その世界では、現金もカードも、電子マネーさえも持ち歩く必要がありません。家や車の鍵もいりません。
それらはすべて、その人自身に付随しているからです。
本人確認が劇的に進化します。顔認証や指紋認証、体格認証、そしてその人から出る臭いや分泌物も測定して、瞬時に確実に各個人を同定します。
このような技術は、現在でも部分的に実用化されています。例えば、自宅の鍵やPC、スマホヘのアクセスは顔認証や指紋認証になっています。
自動車の免許証や健康保険証などの身分証明書もなくなります。そして、その情報はすべて紐づいているので、わずらわしい事務作業から解放されます。
各支払いは自動的に自身の口座から引き落とされ、それが納税証明書にもなるので確定申告は不要です。税金も大幅に安くなり、いろいろなことが非常にクリアになります。
個人情報の流出などを心配されると思いますが大丈夫。ブロックチェーン(賠号技術を駆使した電子的な台帳)以上のシステムが構築され、他人がアクセスすることはできません。
もちろんそうなるまでには様々なトラブルが発生しますが、現段階で将来を否定的に見ないことが重要です。財布やスマホを忘れたり、鍵をなくしても慌てることはなく、でもどこでも買い物をしたり外食ができる――これほど気楽な生活はありません。
「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
R080823

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