立場・歴史・空気で変わる「正義」を問う 武田邦彦『「正しい」とは何か?』を読む

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立場・歴史・空気で変わる「正義」を問う 武田邦彦『「正しい」とは何か?』を読む

立場・歴史・空気で変わる「正義」を問う
武田邦彦『「正しい」とは何か?』を読む
武田教授の眠れない講義 — 全58回・各回へ直接リンク
「正しさ」は一つではない——物理学者・武田邦彦は本書で、ヨーロッパ型の「正しさ」を、自分に有利なものを正当化する「利己的な正しさ」と退ける。そして聖徳太子や親鸞、本居宣長、西田幾多郎、孔子・老子といった東洋の系譜から、現代社会で役立つ「正しさ」を問い直す。利己的・利他的・慣性的な正しさ、立場が生む正しさ、空気が生む正しさ——身近な電力問題から歴史・科学・人間関係まで横断し、絶対の正義を相対化していく講義です。本ページは全58回の連載を章ごとの要約とともにたどり、各回の本文へ直接ご案内する入口です。
はじめに ―「眠れない講義」を始める前に
眠れない夜を持て余した少年が、「眠らねばならない」という一つの正しさを手放したとき、人生が明るく開けた——武田先生はその原体験から説き起こす。一つの考えにこだわるから人は不幸になる。正解がないとは、正解がたくさんあるということだ。本書がギリシャ哲学やカントではなく、聖徳太子・親鸞・本居宣長・西田幾多郎、あるいは孔子・老子といった東洋の知に立つ理由も、ここで明かされる。
この章の各回(クリックで本文へ)

はじめに―――「眠れない講義「 を始める前に

一限
「正しいこと」— 電力事情から見る現代日本の「正しさ」
身近な電力から「正しさ」を考える。武田先生はまず「利己的な正しさ」「利他的な正しさ」など複数の正しさを腑分けする。節電に潜む「自分勝手な正しさ」、電気だけを特別扱いする日本の不思議、電気料金がアメリカの二倍である理由、原発再稼働へ世論が誘導される構図、さらに核保有の是非まで。具体的なエネルギー問題を入口に、何が「正しい」のかを問い直す。
二限
「正しさ」の慣性力 — 歴史の中で変遷する「正義」
正しさは「いま」だけを見ても捉えられない、歴史の中で見るべきだと武田先生は説く。私たちは「法律を守るのが正しい」と考えるが、法律は常に正しいのか。死刑判決に従って毒杯を仰いだソクラテスに始まり、戦争の正義、自由の女神、民主主義の限界、東京大空襲と尖閣、アヘン戦争、アメリカの「西へ向かう正義」、江戸城無血開城まで。正義にも物理の慣性の法則のような働きがある——「慣性的な正しさ」を、物理学者らしく捉え直す。
三限
専門家の「正しさ」— 立場によって変わる「善悪」
一限・二限で利己的・利他的・慣性的な正しさを整理したうえで、三限が扱うのは立場によって変わる正しさ——とりわけ専門家の正しさである。私たちは人のネームバリューで、立場を度外視して信じてしまう。医師と寿司職人に共通する倫理、地震予知で有罪となった学者、NASAの誤りを正した一人の科学者を通して、専門家が掲げる正しさの危うさと、科学は明日には間違っているかもしれないという謙虚さを説く。
四限
男と女、上司と私 —「正しさ」の老若男女問題
男女平等は久しく叫ばれるが、社会に出ると女性のほうが不利な現実がある——武田先生はその具体から説き起こす。歴史をたどれば日本ではむしろ女性の地位が高く、小説を書いたのも日本女性だった。後半は「なぜ上司と意見が違うのか」へ移り、議論すれば正しいわけではないこと、相手の立場に立って考えること、親子喧嘩の不毛さを、身近な人間関係から論じる。
五限
日本社会の正義 —「正しさ」は空気が作り出す
いまや日本では「空気」こそが正しさの権化になっている、と武田先生は説く。タバコを吸う人を見れば非難してよいという空気は、中世ヨーロッパの魔女狩りと同じだ、と。大新聞の「事実」が空気で変わること、欧米崇拝の空気、金儲けのための地震予知。山本七平的な「空気」の支配を日本社会の正義に当てはめて読み解く、本書の核心の章。
むすび
「正しい」とわかったその後 / おわりに — 人生を2倍楽しく生きる方法
「正しい」とわかっても、それを実行できなければ意味がない。だがソクラテスのように毒杯を仰ぐのは辛い。武田先生は、正しさを知った後の人の行動に三つのパターン——たとえば「言い訳のスキルを磨く」道——を見出す。最後は2012年の総選挙を例に正義を問い、意見が違っても面白いものは面白い、「考える脳」と「受け入れる脳」を併せ持つことこそ人生を二倍楽しく生きる道だ、と結ぶ。

※各章の要約は本書本文にもとづく紹介です。各見解は武田先生のものであり、世間の通説と異なる主張も含まれます。
出典:『「正しい」とは何か? 武田教授の眠れない講義』武田邦彦著 小学館
「正しさ」を疑い、事実で考える——その一つの実践が、数理で名前を読み解く姓名科学です。
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#牧正人史 #マシレ予測 #武田邦彦

◆ この記事と「著作権の新しいかたち」

本シリーズでは、武田邦彦先生の著作を、書名・著者名・出版社名・刊行年を明記して紹介しています。「誰が創ったのか」を確実に記録し、創造した人に正当な対価が還る——その仕組みを、ブロックチェーン技術で実現しようとするのが、私たちの提案する UCA(Universal Creative Attribution)です。

▶ 新著作権の構想──ブロックチェーンが知的財産を解放する日

知識は解放され、創造者は報われる。
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