ウイルスの流行にマスクは無関係!?
現在の日本社会においては、圧力をかけても問題なさそうな弱い人のほうにばかり圧力をかける傾向が見られます。
一般人が外でマスクをしていなかったら“マスク警察”が現れる。警察署ですら、法律的根拠がないのに、マスクを着けていなければ免許証の更新をしませんというようなことを言ったりする。
本来ならば、そのように言う人たちは国に対して「マスクの着用を義務付ける法律をつくってください」というのが筋です。ところが、そういった働きかけが国会議員や国会に対してあったという話は聞き及んでいません。
私はこれまでもずっとマスクをしてこなかったのですが、そうすると「マスクをしてください」と言われることが度々ありました。
その時に私が「なぜですか? 私はマスクをしたほうが、流行が拡大するという考えだからマスクをしないのです」と言うと、ほとんどの場合「いや、武田先生がそう言ったって、テレビに出てくる医師や専門家たちはマスクをしなさいと言うじゃないですか」と反論されました。
しかし2020年の2月まで、東京都医師会の新型コロナ研究グループが都民全員に対して配ったパンフレットには「新型コロナの流行にはマスクは関係がありません」と書いてありました。「もしマスクが関係あるとしたら、実際に新型コロナに感染した人がくしゃみをしたり咳をしたりする時のみです。少なくともくしゃみや咳が出ていない人には関係ありません。PCR検査が終わって、陰性の人にはマスクは必要ありません」といったことが記されていたのです。
医師会の研究グループが都民に対して公的な立場で発信したものですから、この時点においては確かに正しい情報だったはずです。
『「新型コロナ」「EV脱炭素」「SDGs」の大ウソ』武田邦彦著 ビジネス社刊
20240304 P35
