そもそも「リサイクルが環境を良くする」っていうのは、もしかしてNHKの番組が情報源じゃないですか? まず、NHKや政府御用学者の意見は全て忘れてください。例えば、資源ゴミの回収とか言って、近所に住むおばあちゃんから「リサイクル用のペットボトルはここに捨ててね」と言われたら、高学歴の人でも何も考えずに従ってしまう。近所のおばあちゃんに「もったいないから」と言われたからというだけで、何も考えずに「ああここにペットボトルを捨てないといけないんだ」と素直に捨てているようじゃ、どうにもなりません。それではリサイクル業者に天下りしてきた官僚たちをただ儲けさせるだけですからね。中でも一番酷いのは、「ペットボトルのキャップを集める」ってヤツです。あれが、一番典型的な天下りの受け皿になっている。ペットボトルのフタ集めは、ある環境省の課長が退職するときに、「私は退職後にこういう天下り先を作ろうと思っているんだ」と言って、自分たちも天下り先が必要だった文部省から全ての小学校に通達させたことがきっかけで始まりました。
この活動は、段ボール1箱分のキャップを子供たちやその家族がタダ働きして集めて、その環境省の役人が作った天下り団体に送るんだよね。段ボールを送ろうとすれば、どんなに安くても1箱600円は送料がかかるわけです。するとその団体は、本当は売れないけど「売る」と称してわずか40円ほどの税金をもらい、それでワクチンを買って開発途上国に渡します。いいですか、600円かけて40円分のワクチンを買うんですよ。
それで僕が「無駄な活動だ」と非難すると、その活動に参加した市民は「ワクチンを送るのだからいいことじゃない」と言うのだけど、僕が言っているのは「送料にかかる600円をすべてワクチン購入に充てて、開発途上国に直接送ったほうがよくない?」ってことなんです。そうすれば15倍のワクチンを送れますから。けれどその団体を作った天下り官僚はそもそも、自分が退職した後の人件費分の金を取りたいわけ。ほかにも大勢の御用学者が、同じようなことをやっているわけですよ。
ではこうしたカラクリに、日本中の人たちが引っ掛かってしまうのはなぜかというと、NHKが尤もらしい理屈をつけて流す番組に洗脳されているから。けれど一般人は最初から「NHKは正しくて武田は間違い」という視点で見ているから、僕が指摘しても聞いてくれないのです。
「エコって本当にいいの?」と疑問を持ったなら、次は自分の頭で真偽を確かめてみてください。
『ルネッサンスVol.9』武田邦彦氏 環境問題に答える  ダイレクト出版