数多くの数秘学者たちの体験的理解を盛りこんで、数秘学という秘学の一分野は発展してきました。しかし、現代数秘学に関する掛籍の多くは、何かが欠落しているのです。
一見面白そうな複雑な図式が示されていたり、実に詳しい解説がくどくどと繰り返されているのですが、「文節と文節のあいだに言菜では語り得ない何かを見出す」、、、、、というような体験がない―――つまり、彼らは大切なものを伝えようとするのではなく、たんにより多くの情報を与えてくれるだけなのです。
そして、ピュタゴラスの教えは理論ではありません。むしろハートを開き、よく聴いて、理解するための感性を養うことです。
そのスピリットをしっかりと受けついだ「100年数秘の本」。これは、どのような形式にも、観念にもとらわれることなく、独自の生き方(スタイル)を見出そうとする人々のものなのです。
ニューエイジムープメントに始まる新時代の意識革命は、現代の神秘学にもその意識の光をあてはじめました。陳腐な占いはすでに悪臭を放ち始めており、私たちはもはや神のお告げよりも、自分の内なる声を聴くことのできる感性(センス)を十分身につけているのです。まずあなた自身の、その豊な感性を信頼すること―――そのとき、あなたは多くのものを発見するでしょう。
『100年数秘の本』DASO著 (ヴオーグ社刊)より