〇軍備拡張
軍備を拡張し、警察力を充実することは、前にも述べた諸計画を実行するに必要なことである。各国には、我々自身の外には多数の無産者と我々ユダヤに忠実な若千の百万長者と兵卒と巡査とだけがいるようにしなければならぬ。
欧州全土に、また欧州から分かれた他の大陸にも、攪乱、軋礫、相互の排斥を起こさなければならぬ。それには二重の利益がある。第一には各国は我々ユダヤが意のままに暴動を起こしたり、これを鎮圧する力のあることを知って、かえって彼らから尊敬を払わせることである。
こうして各国は我々を厄介だけれども無くてはならない重荷と認めるように習慣づけられた。第二には我々が予め政府各機関の中に入れてある糸を、陰謀によって混乱させる。それには政治的方法もあるし、通商条約もあるし、債務関係もある。この目的を達成するためには交渉の際多くの欺蒔や不自然な工作を必要とする。すなわち公式用語と称する表向きの言葉を使うときには、つとめて正直に、正しく見えるようにして、不正な企てに反対するように装うのである。ゴイムやその政府には我々が見せる物事を表面からばかり眺めるように教育してあるから、我々を善人とし人類の救済者と見るのである。
〇世界戦争の予言
我々に反抗する国があれば、その隣の国から戦争を仕掛けさせて、その反抗を挫折させる。もしその隣国もまた一緒になって我々に抵抗することになれば世界戦争を起こして彼らに報復しなければならぬ。
外交政策上で成功を収める秘訣はその企図を秘匿することである。外交官はそのやることと言うこととが一致してはいけないのである。
我々の大規模な計画は今や成功を収めんとするに近いが、我々はこの計画に従ってゴイムの政府を推し進めなければならぬ。しかし表面はどこまでも彼らの政府は、世論の波に押されるような印象を世間に与えるのだけれども、実はその世論というものは言論機関と称する大きな力の助けによって、我々が密かに製造しておいたものである。
その新聞はごくわずかな例外はあるが既に我々の手に入っているのである。
要するに、欧州のゴイム政府征服策を一言でいえば、ある一国を暗殺し、恐怖させることで我々の力を示すことである。各国が結束して我々に対して蜂起するならば、我々は米国、支那または日本の大砲を向けて応酬するであろう。
[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房