◇占い方
易占いをする方法は、ふつう筑竹(ゼイチク)と算木(さんぎ)という道具を使います。
街角の易者さんを見たことのある人なら、どんなものであるか想像がつくと思います。その使い方や方法については、多くの本があるのでここでは触れません。興味のある方はその方面の参考書を読んで習得してください。
ここでは、マーフィー博士がすすめる万国共通?の簡易な方法だけを説明しておきます。易はその精神が大切なのであって、占い方にそうこだわる必要はないというのが、マーフィ博士の考え方であり、わたしもこれには賛成です。実際にはいろんな方法があって、なかには生年月日で占う方法、トランプカード、サイコロなどを用いる方法もありす。
マーフィー博士の方法はコインを用いるものです。どんなコインでもいいですから、三枚用意します。そして手の中で良く振って、これを投げます。 投げるといってもこれはサイコロを振る要領でかまいません。
さて、投げたら結果を読みとります。コインには表と裏があります。まず表が出たコインには二点、裏が出たら三点の数字を与えます。(表と裏はあらかじめどっちかを表あるいは裏と決めておいてもよい。ちなみに日本の百円玉は図1を参照して下さい。)
たとえば三枚のうち二枚が表、一枚が裏であれば、 2+ 2+ 3=7 の数値が与えられます。同じことを六回やります。これは易の卦(六十四卦)というものが六つの部分(これを爻(こう〉という)から成り立っているからです。
では、実際に六回投げた結果、次のような数字であったとします。
一回目 二枚裏 一枚表 2+2+3=7
二回目 全部表 2+2+2=6
三回目 二枚裏 一枚表 3+3+2=8
四回目 全部裏 3+3+3=9
五回目 二枚表 一枚裏 2+2+3=7
六回目 全部裏 2+2+2=6
コインを投げて数字を得たら、奇数なら横に一に似た実線を、偶数なら切れた線を書きます。
(実線は陽、切れた線は陰である。)
これを第一回目からだんだん上に積み上げ書いていくと、図2のような卦が出来上がります。
つまり、下から陽、陰、陰、陽、陽、陰ということになるわけです。つまり数字で言えば下から
768976
となる。これを下から、初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、上爻と呼びます。
(陽を陽爻、陰を陰爻とも呼ぶ)
さて、このうち初交から三交までの三つの爻をまとめて「下卦」とし、四交から上交までをまとめて「上卦」とします。つまり三つずつのブロックとして見るわけです。これは後で説明しますが、この三つでなるブロックの組み合わせが八つあり、これが卦(はつけ、「はっか」ともいう)と呼ばれるもので、易の解釈の基礎になっているのですさて下卦と上卦に分けたら、そのブロックの形を本ブログの64卦一覧表(現在工事中、近日公開。ブログ管理者)に照合します。この一覧表には六十四卦、すなわち易占いの中心をなす基本体系の数字(名前)が出てます。これにそって、いまあなたが出した卦が六十四卦のどれに当たるかを見るわけです。まず下卦について見ると、これは震に該当します。次に上卦を見るとこれは兌に該当する。そこで震と兌の交錯する枠を見ると、そこには「17」という数字がある。この数字が占いの結果出た卦であり、六十四卦のうち「17番目を見よ」ということなのです。
本ブログではすでに、この六十四卦の解釈を先に記事にしています。 あなたはこの卦の説明を読んで、そこに書かれていることから、自分の問題点を把握し、どうふるまったらいいか、行動の指針を得ることができます。
「マーフィの易い」J.マーフィ(昭和61年、産能大学出版部)