さて、これだけのことがわかれば、良い方角、悪い方角を調べるのはかんたんなことです。その日とか、その月とか、その年とかの星の配置を調べ、自分にとって良い星がどの方角にあるか、悪い星がどの方角にあるかを調べればよいのです。

たしかに、甚本的な考え方はそれでいいのです。ごくおおざっばな方位占いならそれでもできるでしょう。しかし、ここでは良い星が良い方角、つまり「吉方」をきめ、悪い星が悪い方角、つまり「凶方」をきめる仕組をもうすこしお話ししなければなりません。というのは、その仕組によって、吉方・凶方の微妙なちがいとか、かさなり合いとかが出てくるからなのです。

まず、吉方について言えば、同じ良い星でも、それぞれ星の性格がちがうため、方角の良し悪しにも微妙なちがいが生じてきます。どの星がいる方角ではどのような問題の解決に適し、どの星がいる方角ではどんな問題の発展があるかなど、星によってかなりのちがいがあらわれてくるのです。たとえば、一白生まれの人にとっては、四緑の星も、七赤の星も、同様に良い星ですが、たとえば、お金に関する問題で、長期に大きく財産をふやそうとするような場合なら、四緑の星のいる方角のほうが良く、小さくても短期にばっと急なお金がほしいなどというときは、七赤の星のいる方角のほうが良いのです。つまり、同じ吉方にも、問題解決の得手・不得手があるということです。

このようなちがいは、人によって、また問題によってあらわれてくることなので、一般的なことは言えません。そこで、本ブログでは、既に、各生まれ星別に、問題を健康運、金銭・物質運、職業・社会運、対人関係運、 恋愛・結婚運などに分け、どのケースにはどの品のいる方角が適しているのかということを、くわしく説明しました。あなたは、そのなかの自分の生まれ星のところを読んで、もっともその問題に適した方角を選ぺばよいのです。

 

◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎