一般的な健康問題を考えるときには、まえに述べた吉方・凶方の考えを適用してください。
九紫生まれの人は、直感力は鋭いほうですから、病気に対しても鋭敏で早くから手を打つほうです。そういう意味で、手おくれになることは少ないのですが、ただ逆にちょっとした病気でも、これは癌の初期症状ではないかというふうに気をまわし、ノイローゼになることもないとは言えません。
その意味からもあなたの健康管理には、三碧の星のいる方角を活用するのがいちばんです。中年すぎの人なら一年に一度ぐらいは、この方角にある病院などで精密検査をしてください。とくに肝臓、腎臓などの病気には、この方角にいる医者にかかるのが効果的です。心臓、血圧、糖尿などの病気も、やはりこの方角の医者が最善の治療をしてくれるでしょう。また、一般的に九紫の人は、ふつうの医者がちょっと判断に苦しむような奇病にとりつかれることがあります。そういうときは、かならずこの吉方の医者にかかってください。誤診のおそれがありません…·。また、手術を必要とする場合には、やはりこの吉方の医者が最善です。
耳鼻咽喉科、眼科というような、首から上の病気なら、二黒の星のいる方角の医者が最善です。歯の治療にも、この方角で医者を捜したほうが痛みも少なく、あとくされもなくすむでしょう。また若さにまかせて無理をした結果の病気や怪我ならば、この方角の医者にたよるほうがなおりも早いのです。
消化器系統の病気なら、八白の星のいる方角の医者を選んでください。子どもの病気や健康の増進にも、この方角を選ぶとひじょうに効果があります。胃弱で困るぐらいの症状なら、毎日この方角に向かって二十分も散歩をつづければ、半年ぐらいで全快するでしょう。
呼吸器系統の病気なら、四緑の星のいる方角を活用するのが効果的です。またノイローゼにも、この方角にいるお医者さんがいい知恵を貸してくれるでしょう。かるい気鬱症程度だったら、毎日わずかの時間、こちらの方角へ散歩するぐらいでも、たちまち全快するでしょう。
なにか悩みごとで不眠症になったような場合には、夜こちらの方角に枕を向けて寝るだけでも回復します。

◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎