六白の星のいる方角からあらわれる相手の中で、あなたにとってプラスとなるのは、先輩格の人間が多いでしょう。仕事のうえばかりではなく、人生一般の問題でいろいろと力や知恵を貸してくれるでしょう。この相手は、長くつきあえばそれだけプラスになるのです。

ときにはそうとうに苦いことも言うかもしれませんが、そういうときでもかんしゃくを起こさず、じっくりと考えなおしてみてください。なるほどと反省させられるものがあるはずです。こういう苦言を呈してくれる相手は、一生の宝と言えますし、ことに五黄のあなたには、ひじょうに貴重な存在なのです。

七赤の雇のいる方角からあらわれる相手で、あなたにプラスとなるのは、やはりあなたの同輩格か、やや先輩格というような人でしょう。ところが、この人とあなたとはまるっきり性格がちがうはずです。ものの見方や考え方にしても、正反対と言いたいような開きがあるでしょう。その正反対の見方、考え方を参考にすることが五黄のあなたにはだいじなのです。一本調子なあなたの性格は、なおせと言ったところでなおるわけではありませんが、真一文字に突っこむよりは、ところどころで立ち止まって、あらためて方針を再検討したほうが、もっとよい道が見つかるということは、人生には少なくありません。

八白の星のいる方角からあらわれる相手で、あなたにプラスとなるのは、あなたよりはずっと後輩でしょう。あなたが相手を動かし、利用するという立場にまわるわけですが、この相手はじつにこまめに動き、しかも飲みこみが早い人ですから、あなたの言わんとするところを十分理解して、手足のような働きをしてくれます。

ただ、この相手はちょっと早合点の癖があり、ときにはとんだ失敗をしでかして、あなたを困らせるようなことがあるかもしれません。しかし、腹を立てるのは禁物です。ここは度量を大きくもって、一度は目をつぶってやってください。向こうはへたにどなりつけられるよりも、いっそう胸にこたえて、あなたのためならどんなことでもしょうという気になってくれるでしょう。

九紫の星のいる方角からあらわれる相手で、あなたにプラスになるのは、大先輩といった格の人です。この人のために、まず献身的に働くつもりになれば、あなたの力はすぐにみとめられます。

何度かチャンスを与えられて、それをいっしょうけんめいやりぬいてみせるうちには、その人だけではなく、その周辺の人にまで絶大な信用が生まれてきます。そうなればもうしめたものです。あなたは向こうにとって、 なくてはならない存在になってくるのですから。

 

◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎