三碧の星の生まれの人の性格は、良きにつけ悪しきにつけ、徹底的だというところにあるでしょう。
もちろん、人によって多少の差はありますが、集団生活を基調として動き、妥協と調和を主として尊ぶ現代社会では、こういう徹底した性格はどうしても異質になってきます。組織が固定化し、型にはまってくればくるほど、三碧の人は変わり者だと言われるようになるでしょう。
しかし、この星生まれの人は、その個性を殺しきれないのです。ですから、へたに自分の性格を努力によってなおそうとするよりも、自分の個性にあった仕事・職業を選んだほうがいいでしょう。就職でも結婚でも、いったん失敗したと思うととたんに熱がさめてしま い、だれにも相談せずに辞表を捉出したり、喧嘩して家をとび出して、すぐに離婚にふみきるというようなことは珍しくありません。
ほかの人には、なんと非常識なと思われるような行動でも、本人は本人なりにちゃんと筋をとおしているつもりなのですからいたしかたありません。
悪にも強く善にも強い――というような言葉がありますが、この星生まれの人にはどこかにそういう性格があります。ですから、三碧の人には味方も多いかわりに敵も多く、運勢的にもひじょうによくなるか、ひじょうに悪くなるかのどちらかで、中間のどっちつかずの人は少ないと言われるのも、たしかに一面の真理は伝えています。
人間に対しても食物に対しても好き嫌いは極端にはっきりしています。感情の起伏も激しく、自分の思っていることはずばずば口に出してしまいますから、毒舌家と言われて損をすることも、けっして珍しくはありません。
才能にはひじょうに鋭いところがあり、苦雄を克服して大成するだけの男性的な気迫にもめぐまれているのですが、とかく三碧の星の生まれの人は、途中で挫折しやすいのです。
この星の人こそ、協力者に人を得るか得ないかが、幸不幸、成功失敗の分かれ道になってきます。また、冒険心に富んでいて、周囲の人間の言葉も聞かず、自分一人の知恵と勇気、それに感覚にすべてをかけて、未知の新世界へ突入していくというところがあります。
もちろんそういう行動は、うまくいけばふつうの人問にはおよびもつかないような大成功に直結しますし、人類の進歩もそういう個人個人の冒険の集計によって生まれるものですから、軽率とばかりは言えません。この星の人にこそ、方位学の知識を活用していただいて、成功してほしいと私は思うのです。
女性にしても、 単純と思われるほど純情な情熱家が多いのです。その一生はそれこそ最初にめぐりあう男性によってきまってしまうでしょう。
三碧生まれの有名人の例としては、ヒトラー、ニーチェ、バルザック、ヘミングウェー、三島由紀夫、大橋巨泉、芥川也寸志、石原裕次郎、中村メイコ、有田哲平、石原良純、IKKO、長田庄平、角田 信朗、亀田大毅、岐匠、桐谷健太、さだまさし、貞本義行、里見まさと、SAM、白田信幸、田川伸治、玉木宏、堂本剛、なぎら健壱、博多華丸、深水元基、藤巻亮太、藤原基央、布袋寅泰、皆川猿時、矢吹健太朗、若乃花勝、ジム・キャリー、ジャン=ポール・ゴルチエ、スティーブン・セガール、飯豊まりえ、今井恵理、大島美幸、工藤静香、小芝風花、小嶋陽菜、多部未華子、鶴田真由、豊田エリー、内藤理沙、夏木マリ、夏目ナナ、吉岡美穂、吉田明世、テレサ・テンなどの人々がおります。
◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎