それじゃ、トップのクラスの生徒は、どうなるのか、当然の疑問ですが、これにも塾長は答えを持っていました。
その塾には、数学研究会という自主組織がありました。自然発生的にできたものか、あるいはその塾長が作り上げたものかは、判然としませんが、それでも、その自主組織は、塾の通常の学習からは離れて、自由に数学を研究していました。
今の教育の現場におそらくかけている視点です。
すべての生徒が平等に扱われることが、正義でしょうか。答えは、多分ノーです。そのせいと生徒の個性や、能力を徹底的に伸ばすのが本来の教育ではないでしょうか。
今、その視点が欠け、日本の教育は、危機に瀕しているように見えます。