救急車の中でも、独特の便臭がしており、下血が続いていることが理解された。5分で医療機関に到着すると、直ちに、胴体のCTスキャンが行われ、2時間後に、担当医より説明を受けた。診断は、虚血性大腸炎による腸内出血ということだった。一部画像に腫瘍の可能性のある塊も発見され、大腸炎の経過に伴って、大腸内視鏡検査を行う可能性を示唆された。救急搬送された医療機関は、以前歩行時に転倒し骨折した後入院したことのある機関で、帰宅願望が極めて強く、当時は、ほとんど1日か2日で退院したことのある医療機関だ。父の様子を見ていると、当時ほど元気があるわけではなく、脱走する恐れはないと思った。
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