最初に排泄介助をするとき、やはりぎこちなかったのを覚えています。以前は完全に自立されていて、もちろん排泄などもご自身で行われていた方が、ある時突然、自分で排泄コントロールを失って、人の手にゆだねなければならない状況を、相手の立場に立ってみれば、自明です。
その時から、いかに自尊心を保ちながら、実際の生活で問題の内容に排泄介助するのにはどうすればよいかをずっと考えました。
尿取りパッドは、排尿回路が壊れてしまって、尿意を感じなくなってしまった方、あるいは、何らかの理由で、尿意を感じながらも、トイレまで間に合わず、仕方なく排尿が起きてしまうケース。様々なケースに対応すべく、普通の下着に張り付けて、万が一の時に役立たせようとするものです。直接下着に張り付けるよりは、タンスの中にある下着にあらかじめ張り付けておけば、更衣が可能な方には、間接的に尿取りパッドをお付けすることができます。
また、既に取り付けたパッドの交換には、後ろ側に回って、下着に張り付けたパッドを外せば、多少ですが自尊心を保ちつつ、介助を行うことができます。もちろん、人によりますが。同時に、排便についての確認もできますので、介助する人が回数を重ねるたびに最良の方法が見つけられると思います。
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