◆ 『解体新書』と日本人の科学技術に対する意識 ◆『かけがえのない国 誇り高き日本文明』武田邦彦著 MdN出版(R05年)より

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◆ 『解体新書』と日本人の科学技術に対する意識 ◆

日本人には、科学技術にしつかりと向き合う姿勢が古来から連綿と受け継がれてきました。
日本人の科学技術に対する意識がたいへんよくわかるのが、1774年、江戸時代後期の安永3年に発刊された『解体新書』の翻訳のエピソードです。
原本の『ターヘル・アナトミア』はドイツのクルムスという解剖学者が1722年に著した『解剖図譜』を、オランダの大学都市・ライデンで活動していたディクテンという医師がオランダ語訳した書物でした。
このドイツに生まれてオランダ語に訳された医学書を、豊前国中津藩藩医にして蘭学者の前野良沢が翻訳し、若狭国小浜藩藩医にして蘭学者の杉田玄白がまとめ上げたのが『解体新書』です。
当時、ヨーロッパの書物を自国語に翻訳した例は世界で初めてでした。つまり、外国の本はその外国語を学んで読むものでした。
特に西洋においては、外国語の本を読めるということがその人間の社会的地位を高めました。ドイツ語が読める、フランス語が読める、ラテン語が読めるといったことは、自分の利益を確保して他に渡さないという点で重要だったのです。
翻訳の意義は、その国の人間なら誰にでも読めるようにする、ということです。その書物に書かれた知識を「同胞(どうほう)で共有したい」、という情熱のなせる技です。

『かけがえのない国 誇り高き日本文明』武田邦彦著 MdN出版(R05年)より R080511

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