● 姿を消したチリ紙交換のおじさんはどこに行ったか
紙のリサイクルでなぜこんなバカらしいことが行なわれたのだろうか。
20年ほど前、日本は盛んに紙のリサイクルを推進していた。街にはチリ紙交換屋さんの軽トラックが走り回り、古紙を集めてチリ紙に交換していた。読み終わった週刊誌や新聞をひもで括り、両手にいっぱいに持って重たい結束を渡すと、チリ紙交換のおじさんがトイレットペーパーを一巻か二巻、くれたものである。
「これしかくれないの?」と文句を言ったりしたが、それでも古紙は少しのトイレットペーパーに交換された。それが今は何も来ない。紙をリサイクルすると税金を取られるだけである。
何が起こったのだろうか。
『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』武田邦彦 洋泉社刊 2007年
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