家の中で埃のたまるところが、徹底して除染を行うべき場所だ

目に見えない粒の放射性物質は、壁にも床にも畳にも、家具や家電の上にもついている。こうした箇所はから拭きではなく水拭きをして、放射性物質を効率的に取り除こう。
その際、ビニール製の手袋とマスクを使用し、雑巾は何度か使った ら捨てる。ゴミは高濃度でない限り、一般ごみとして出すしか方法はない。
綿埃がたまりやすいベッドの下などは、埃が舞い上がらないようにペーパーシートなどで静かに拭き取ってから、濡らした雑巾で拭く。小さな子どもがいる家庭では、「子どもの目線」でチェックをし、埃があるところを見渡してみること。

『反被爆宣言』武田邦彦著 双葉社刊 2012年 より