サンゴが死滅

温暖化で海水温が上がるほか、溶け込んだCO2が水を酸性化させてサンゴが死ぬ、という話もありました。とりわけ、オーストラリア北東部の海域に広がる観光地、グレートバリアリーフ(GBR)が注目を集めます。
けれど、サンゴが生まれた中生代(二・五億~六六〇〇万年前)のCO2濃度は、現在の二~三倍も高かったようです。★

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また二〇一〇年には、海底からCO2が噴き出る浅瀬でサンゴがすくすく育つ海域も見つかりました。オーストラリア海洋研究所の報告によれば、GBR海域のサンゴ生育面積は、一九八六年以降、二〇二一年が最大だったとの由。なお、海水が酸性化してきた証拠はほとんどありません。
沿岸部のサンゴを苦しめるのは、工事で流入する土砂や、生活排水でしょう。そんな認識が広まったのか最近は、「かわいそうなサンゴ」の話をメディアもあまりやりません。
サンマやサケ、コンブが不漁になるたび、温暖化のせいにする人がいます(ネット検索で膨大な記事に出合える)。二〇二一年六月には水産庁も、打つ手などないはずなのに、そう断じました。けれど魚介類の豊漁・不漁は、「数十年ごとに豊漁・不漁だった」という江戸時代の★記録も残るほどですし、おおむね自然変動の範囲だと思います。不漁のほうなら、隣国(複数)がしているらしい乱獲の影響もあるのでは?

転機と大量(に関する考察)齊藤 宏明(東北区水産研究所 混合域海洋環境部 生物環境研究室)

二〇二二年三月の末、山陰放送のホームページで、「マイワシ 記録的豊漁で激安に」という記事に出合い、郷里の話ですし、イワシが好物の田舎者は、なんだかうれしくなりました。

気候変動・脱炭素」14のウソ』渡辺正著(丸善出版株式会社)