一般社団法人 日本令和研究所のメールマガジンを転載します。

以下引用

8月15日、終戦の日を迎えます。

この日は上皇陛下が皇太子時代に

「日本人としては忘れてはならない4つの日」と

お述べになられた日ですが、

他の3つの日いづれも大東亜戦争に関する慰霊の日であり、

戦歿者・英霊の方々への慰霊の誠を捧げることが

日本人として如何に大切であるか、改めて考えて参ります。

8月15日は多くの方々が靖國神社へ参拝されます。

靖國神社は明治天皇がご創建されました。

明治2年(1869)6月29日、

明治天皇の思し召しによって建てられた

招魂社がそのはじまりです。

そして明治7年(1874)1月27日、

明治天皇が初めて招魂社に御親拝になり、

御製をお詠みになりました。

「我國の為をつくせる人々の名もむさし野にとむる玉かき」

爾来、明治天皇、大正天皇、昭和天皇は、

靖國神社をご親拝され、

国家の為に尊い命を捧げられた英霊の御霊に対して

慰霊の祈りを捧げてこられました。

しかし現在、靖國神社への

天皇陛下のご親拝は行われていません。

何故でしょうか。

8月15日にあたり

天皇陛下を思う国民として考えるべきことを、

今日は記したいと思います。

昭和50年、当時の三木首相が靖國神社に参拝した折に

国内事情を鑑み「私的参拝」という表現を

初めて用いました。

これにより、首相の靖國神社参拝は社会問題になり、

国外にも波及して、

靖國神社の首相参拝は内外の政治問題へと

発展してしまいました。

天皇陛下は政治的立場に触れることは憲法上許されません。

靖國神社への参拝が政治問題になったことにより、

天皇陛下のご親拝は難しくなってしまいました。

昭和天皇はこの年(昭和50年/1975年)の

11月の例大祭を最後に、

靖國神社へのご親拝はなされぬままと

なってしまいました。

勿論、平成の御代においても、

上皇陛下の靖國神社ご親拝の実現はありません。

上皇陛下は歴代の天皇で初めて

全国47都道府県を行幸なされましたが、

全国各地をご訪問なされる折には護国神社へ参拝され、

またそれが日程上適わないときは護国神社に

幣帛料を下賜なされていると言います。

陛下の大御心を御偲び申し上げる不敬は

慎まなければなりませんが、

戦歿者への深い御心が思われる度に、

昭和天皇、上皇陛下、今上陛下は

きっと靖國神社へのご親拝をお望みでいらっしゃるに

違いないのではないかと思われてなりません。

逸早く首相の靖国神社参拝が

国民の理解とともに何ら問題なく恒例化することが

何よりも重要です。

このことは国民側の責務として

果たさなければならないことであり、

天皇陛下に対して大変申し訳ないことだと思います。

かかる戦後政治の課題克服への

意志を改めて抱く日としても

8月15日を迎えたく思います。

最後に、毎年、8月15日に靖國神社の境内で

「戦歿者追悼国民中央式典」が開催されていますが、

その会を始めたのが「英霊にこたへる会」です。

これは先の三木首相の私的参拝に端を発する問題

の解決の為に結成された会で、

今年で36回目を迎えます。

この行事の主たる目的こそ、

首相の靖國神社参拝への訴えであり、

ひいては天皇陛下の靖國神社へのご親拝の実現を願う

国民の声なのです。

一般社団法人 日本令和研究所

(文責/朝倉)