さて、「人間」という言葉は、“人の間”と書くように、人間関係があってこそ人間です。その人間関係は、それぞれの「内」と「外」との性格が、おたがいにからみあって、仲よくなったりいがみあったりしているのです。
これからお話ししていく姓名運は、二人の関係をできるだけ詳しく分析していきます。ただし、その基木はひとつです。

① あなたの内面性格と相手の対人性格
② あなたの対人性格と相手の内面性格

この、二つの“相性”を調べて、二人の相性を総合判定するというものです。

どうして、この二つの相性をみると、二人の関係の総合判定ができるのかふしぎに思われると思います。
上の図をもとに説明しましょう。
あなたの対人性格は、あなたの話し方やしぐさ、行動です。それが、相手に向けられると相手の心にとびこんでいきます。
相手があなたを、いいなあ、と感じてくれるのは、あなたの対人性格をうけ入れてくれる内面性格をもっているからです。
あなたの対人性格と相手の内面性格がよい相性にあれば、二人はいい関係にあることになります。それと反対に、相手の対人性格はあなたの心にとびこんできますのであなたの内面性格とよい相性であれば、いい関係をもつことができるわけです。
このように、二人の相性は姓名運による
“内面性格”と“対人性格”の組みあわせによって、ひじょうにハッキリとしたカクチでわかります。
ただし、内面性格も、対人性格も、人によって、じつにさまざまなクイプがあります。それを「きちんとした型」にわけておかないと、専門家以外は相性の判定ができません。
「湿厚な対人性格」と「柔和な内面性格」は、相性がいいか、わるいか、といわれても、あなたは、いいらしいが……としか答えられないでしょう。
そこで、姓名運で解明される内面性格と対人性格を、多くのデークをもとに分析した結果、10のタイプのあることがわかりました。
この10のタイプは、内面性格にも対人性格にも共通しているものです。
また、10のタイプは、相反する二つのタイプが五つの対となっています。
詳しくは後にお話ししますので、ここでは覚えなくてけっこうですが、ざっと述べておくことにします。
次の(頁の)図をご覧ください。

内面性格は、この10のタイプにわけられます。対人性格も、この10のタイプにわけられます。
ここで、略号S1の“開拓者性”に注目してみましょう。
開拓者というのは、未知の世界へ理想をもってとびこみ、大きな計画のもとに情熱をもって前進を続けていく人です。そこで、内面性格に“開拓者性”をもっているというのは、「問題を希望的にとらえ、遠い将来に夢を描き、少しの厳しさ辛さには耐えられる」
という人です。
対人性格に“開拓者性”をもっているのは、「新しいもの、未知のものに関心が強く、少々の苦労は平気で、人々の先頭に立って、人々を励ましながらグイグイとひっぱっていく。強い、ほとばしるような説得力もある」という人になります。
対人性格に“開拓者性”をもっている人を、内面性格に“開拓者性をもっている人は、ああ私の生き方と同じだな、と共惑するでしょう。相性がよいのです。
ところで“開拓者性”と相反するのが略号K1の“他人利用性”です。
他人を利用する人というのは、どんなことでも自分から先にとびこんでいこうとしません。いつも、他人のしたことの様子をうかがい、これはよさそうだとなると、そのマネをしていくものです。
対人性格に“他人利用性”をもっているというのは、
「できるだけたくさんの人との均等なつきあいを広げておき、いつかはだれかの力を借りて何かをしようとします。そのために自分の力で何かをはじめる努力をしない代わりに、人との社交の輪をひろげるという行動をとる」
という人、ということになります。

内面性格に“他人利用性”のある人は、
「いつも周囲の人たちの動きをビクビクしながらうかがっていて、用心深く、何かあってこれがよさそうだとなれば乗り遅れまいと考えている」
という人です。
対人性格に“他人利用性”をもっている人と、内面性格に“他人利用性”をもっている人は、やはりそれなりに相性はよいのです。
ところが、対人性格に“開拓者性”をもっている人と、内面性格に“他人利用性”をもっている人は、まったくあいません。開拓者性の冒険を憶病な他人利用性の人が嫌うからです。
いわゆる相性がわるいのです。
姓名運による“相性”は、このように、内面性格と対人性格の、それぞれのタイプがどのように組みあわさっているかをみていくものです。
もちろん、人は、たったひとつの性格タイプをもっているわけではありません。
ある人は一つ 、三つ、四つの異なる性格がミックスしています。多くの性格クイプをもっている人は、性格の幅が広い人ということができます。
また、ある人は“開拓者性”と“他人利用性”といった相反する性格を同時にもっていることもあります。こういう人は、矛盾した性格の持主で姓名運の波のあらわれ方などによって、あるときはいっぽうの性格が出たり、急に反対の性格がでたりしてしまい、本人も相手も、その矛盾に悩むことになります。
以上、要点だけをまとめておきましょう。

① 姓名運によって、あなたの内面性格と対人性格が詳しくわかる。
② 姓名運によって、相手の内面性格と対人性格が詳しくわかる。
③ あなたの内面性格と相手の対人性格の相性をみる。
④ あなたの対人性格と相手の内面性格の相性をみる。
⑤ 二つの相性を総合判定して相性を出す。
『結婚姓名占術』牧正人史著、青春出版社刊(昭和56年)