さて、あなたはすでに何人かの友人や恋人、好きな相手や嫌いな奴のことをバランス表から探し出して、大きく頷いたり首をひねったりしたことでしょう。
この章の目的は、あなたがそうやって彼や彼女のことを見るというだけで、もうほとんど果たせています。でも、もしそこからもう一歩進んで、その人のことをより深く知ろうと思うなら、あとはあなたが直接その人にかかわっていくことです。数秘のエネルギィは、そのきっかけを作るだけであり、あくまで自分のことは自分でめんどう見るしかありません。こう書いてあるから、そうなるなどとは決して思わないこと。それではあなたの人生を生きることにはならないのです。生き方には二つあります。
To be or not to be
生きるべきか生かざるべきか―――この間いかけには深い意味があります。
もしも、あなたが十全に目党めて生きるという道を選ばなかったら、あなたは無意識なまま、日々の日課を繰り返すだけです。
でも、遅かれ早かれ、そのあなたも、自分の人生を生き始めなくてはなりません。
人間関係の面白さは、それを通じて人と人がふれ合い刺激しあって、出会いが起こり、そのわかち合いから人が自分の道を生きるようになることです。
すべての出会いがまさにそのためのものだとしたら、好きも嫌いもなく、まずふれ合うことから道は始まるのではないでしょうか。
例題として、コラムのページにさまざまな人物を引用しましたが、こんなふうに、あなたの好きな偉人、有名人の人間関係からも多くのことが学べます。彼らの軌道数を知るだけでも、どこか親しみを感じたりするものです。まさに、ふれ合うことができるからでしょう。さらに、彼らが生きた時代背景にも目をむけながら、第3章の「数秘学的周期」に進んでみます。そこでは人生全般がより色濃く語られていくことになります。
未知のあなたとの出会いがきっとあるでしょう。
『100年数秘の本』DASO著 (ヴオーグ社刊)より