タイトルの『100年数秘』とは、数字が語る神秘によって、0歳から100歳まで、あらゆる年代における“自分自身”を見出すことです。
キリストや仏陀、マハヴィーラや老子。彼らは、それを見出したのだし、現代にもそういう人はいます。まして、その一瞥を得たことのある人となれば……。あなた自身、思い当たりませんか?
そこで、あらためて人間の歴史を振り返ってみると、私たちは、決してバランスよく進化してこなかったと気づきます。三位一体(トリニティ)と言われる「頭」、「からだ」、「ハート」はとぎれとぎれで、どうしたことか「頭」だけが極端に発達してしまい、頭の考えることに人生が巻き込まれてしまうほどの、頭人間がいっぱいになってしまいました。
私たちは、当面私たち人間に便利な世の中を創り出したのですが、困ったことに、頭は感じることができない部分であるため、からだは緊張し、こころは頭の奴隷となり、そしてまた私たちの犯した環境破壊は、私たち自身の首をジワリ、ジワリと絞めつつあります。
しかし、樹を切ることや、車や工場や家庭からの排ガス、排水は、頭(論理)が支配するところの経済活動(あなたが手にするおカネ)と深く結びついているため、私たちが樹木や空気や動物や、惑星地球など、全体――一体にやっと気づいたというのに、すぐには止めることができません。
それでは、見え隠れする次なる悲劇を、私たちはどのようにしたら回避し、美しいこの星で幸福でいることができるのでしょうか。
私たちは、このちょっと育ちすぎの頭をひとまず脇に開いて、ハートで感じ、魂から動くというレッスンを始める時期にきていると思うのです。
もちろんハートだけでは生きられません。頭は使われるべきです。また、魂だけでもだめ。幽霊じゃないんだから。三位一体とは、そうすると、とても難しいことなのかしら?と、またそこで考えるでしょ? そうじゃなくて、まぁ簡単に言えば、ただあなたらしく生きることなのです。自分自身を本当に大切にしている人はバラバラ人問ではなく、そういう
人は、人造人間(ヒューマノイド)や頭人問にはなり得ないのです。
本習のアプローチは、ゆえに、“あなたらしく生きること”、これにつきます。
『100年数秘の本』DASO著 (ヴオーグ社刊)より
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