〇下情上通
我々は人民個人には政治に介入することを禁じるが、 民情改善の意見書や策案を我々に提出することは歓迎する。かくて我々は人民の要望または空想的動向をも承知する。
これらの意見や策案には必要があれば有数な方法をもって応えるが、事によれば考案者の間違いや愚劣を指摘してこれを却下する。

〇暴動の鎮圧
徒党を組んで政府に向かうことは飢えた子犬が象に吠えつくようなものである。善く組織だった政府にとっては、警察的見地ばかりでなく、その社会の基礎から考えて、子犬が象に吠えつくのは、象の力を知らないからだと見なすべきである。ゆえに象としては一片の力を見せてやれば足りるので、犬は吠えなくなり、象を見るたびに必ず尾を振るようになる。

〇政治犯を侮辱せよ
政治犯が崇高な主義に殉ずる者として尊敬されることをなくすために、法廷では彼らを泥棒、殺人等の破廉恥罪の者と同じ席に座らせる。すると世間は彼らを他の犯罪者と同じように考え、同じ軽侮の眼で見下げる。我々はしかし、ゴイムが我々の暴徒に対して同じ方法を用いることを妨げようとし、恐らくそれに成功したと思う。このために我々は新聞と演説会を使ったのである。
巧みに細工した歴史上の事実をもって、革命家は人類の安寧福祉のために殉教者となったことを見せた。かくて自由主義者の数を増やし、ゴイムの幾千人を我々の家畜群の仲間に引き入れたのである。

[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房