第八議定
〇ゴイム官僚を操縦する
我々は、敵が我々に向かって使うのと同じ武器を備えなければならぬ。我々が法律用語を使うときには、法律事典の中の最も曖昧な、最も込み入った言葉を選んでおく。そして問題が起こり、極めて大胆な、かつ不正だと見える処置を取らなければならない場合でもそれが正当に解釈されるようにするのである。なぜならば、そのような決定を言いあらわすには、力強くして、人民の眼にはそれがいかにも甚だ道徳的な、公正な、間違いないものに見えることが必要であるからだ。
我々の政権はその勢力範囲内のあらゆる力で取り巻かれなければならぬ。政府は新聞記者、弁護士、官僚、外交官その他、近代の専門学校で我々が養成した人々から成り立たなければならぬ。
これらの人たちは社会生活の内幕を知り、政治事典に集められている言葉は何でも使いこなせる。彼らは人間の裏面と最も感じ易い心の糸を知り抜き、どの糸に触れなければ動かないかを熟知している。
それらの糸というのがゴイムの脳髄を造っていて、彼らの善悪の性質、趣向、不徳義、種族や階級の特質などを指すのである。だが我々の陣営の相談役にはゴイムを選んできてはいけないことは無論である。彼らは行政をやるのにどういう結果が生ずるか、その結果は何を目的とするかも知らずにただ執務する癖がある。ゴイムの官僚は書類に眼を通さずに盲判を捺し、ただ金や名誉が欲しさに勤務している。

〇経済学者と実業家
我々は経済学者の陣営をもって我々の政府を包囲するのである。これはすなわち経済学がユダヤ人教育の主なる科目である所以である。我々の周りには数千の銀行家、実業家がおり、なお最も大事なことは百万長者がいることである。なぜならば実際上、金が万事を解決するからである。
まだ今では目立つ政府の要職にユダヤ人兄弟を据えるのは適当でないから、その時機が来るまで我々は他の人間で国民との間に溝の出来ている人物を据える。また我々の言うことを聴かなくなれば、必然この人物を処刑し、または放逐し得る人物を持ってくる。そうすれば彼らは、最後の息を引き取るまで我々の利益を防護させ得るのである。
[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房