四柱八字中の五行の強弱により、おおよそその人の容姿のありようを推察することができる。
目が大きい、口元が整っている、色白である、背が高い、太っている、といった容姿・容貌の特徴を推察することができるのである。
原則的には良好な作用を日干にもたらしている五行の部位は整っており、強過ぎて日干に不良な作用を与えている五行の部位は、何かしらの欠点が伴ったり、ある意味その人の容姿・容貌の特徴となるのである。
ただし、容姿・容貌の中の身長と体重だけは、四柱八字中の五行のあり方に大運の影響が加わることになる。身長は成長期の大運が高低を決める大きな要因となり、体重は、一生の間、大運の影響を受けつつ変化し続けるという事象の特性の違いがある。
次に容姿・容貌に関わる部位の見方を説明することにする。
眼目は既述のように水と木に関わり、木のみが強いと切れ長の目になり、水のみが強いといわゆるどんぐり眼となる。水と木がともに天干にあったり、強かったりすると、大きな目となる。
鼻は、土と金に関わる。土が強いと、鼻が大きくなり、いわゆる団子鼻となることがある。
金が強いと鼻が高くなる傾向がある。
口とか口元の状態は火を中心に見ることになる。火が強いと大きな口となったり、くちびるが厚くなったりする。口元の美・不美には歯の状態が深く関わることになるが、金が日干にとって好ましくない作用を発生しているときは、歯の質、歯並びを含め口元に難があることになる。ただし、歯の健康状態については、成長期の大運から推察される生育環境も考慮しなければならない要素がある。
毛髪は水に関わる。特に癸水は毛髪の豊かさに関わることになる。壬水はその逆で、強過ぎると女性であっても髪の毛が少ないことがある。また、四柱八字に水と金があり、金が強いと、くせ毛とか天然パーマ、あるいは中年以降白髪が目立つようなことになる。
身長は木と金に関わる。金と木が四柱八字中にあって、ともに強い命は身長が高くなる可能性があることになる。実際に高くなるかどうかは成長期の大運に左右される。身長が低くなるのは土に関与するが、金と木が有力で、さらに土が天干にあったりすると、身長が高くて太っていることにもなる。
「四柱推命学入門」小山内彰 (希林館)より
https://meiwajuku.com/nsityu4/
http://www.shihei.com/shihei/calc/
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