次は、イチローこと鈴木一朗選手の四柱八字と大運である。昭和48年10月22日午前9時17分
(真太陽時)生まれである。
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日干は辛金で戌月の土旺に生まれる。月干に印はなく、印が旺じるので、旺の逆転はなく、暦のままの蔵干で日干の強弱を見ることになる。
土旺であるので日干辛金は相令。日干に隣接する干はいずれも食傷と財で、日干を強めてくれる印も比劫もないので、日干は相令ではあるが、明らかに弱である。
この四柱八字は食傷が強いことが日干が弱となる最大の原因であるので、印の戊己土が運歳に巡るのがもっとも望ましいことになる。
日干がこのように弱いのは、それだけで良くないのではないかと思われる方もいらっしゃるのではないかと思うが、印が旺じている場合は、既述の「滴天髄」に言われている「進気」であるため、十分に耐えられることになる。日干の強弱と健康面には相関関係はないのである。
しかも、この命運の場合、現在に至るまで、大運が金旺と土旺を巡り、日干は強められているため、食傷、財、官殺さえも良好な作用を発揮することになっているのである。また、金旺といっても、辛酉、庚申という、天干も金である大運であることも良好さを増幅しているものと言える。
このように日干に隣接している干が、食傷と財ばかりであるのは、スポーツ選手になるための必要条件を満たすものであり、かつ大運が良好であることから、一流選手になるための十分条件も満たしていると言える。また名前は一朗であるが、兄がいて次男であることも、四柱八字に示されているのである。
「四柱推命学入門」小山内彰 (希林館)より
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