以下、実例を挙げながら、具体的に旺の逆転の方法を説明していくことにする。なお、日支と時干支は旺の逆転に一切関わらないので省略し、〇で置き換えて示してある。
なお、旺の逆転の処理をした後は、支を省いて表記することにした。理由は、支を残して表記すると、蔵干が間違っているのではないかという誤解を招く恐れがあるからである。

a

aの場合、日干丁火で月干に印の甲木があり、午月に生まれ、火旺。つまり、比劫が旺じているので、155ページの図中の①の方法に該当し、年月の蔵干を剋する干に逆転することになる。
年支の蔵干乙木は、乙木を剋する辛金になり、月支の蔵干丁火は、丁火を剋する癸水に逆転する。月支の蔵干が癸水になったことで、この四柱八字の旺じる五行は水になり、日干丁火は死令として見ることになる。
「四柱推命学入門」小山内彰 (希林館)より