巽（そん）は風。自由に動き回る

12月 13, 2019

巽.png
風の自由さは女性的なイメージです。それはまた、潜在意識の自由さでもあります。なかなかつかみにくいが、目につかないところで、気がつかないところで、風の力は働いている。マーフィー博士は巽（そん）を「温和なもの」としました。それは艮（ごん）のように大きくもなく、目立つものではないが、やはり大きな作用をする。微風を送り込んで人を涼しくさせ、なごませることができる。また自然界にあっては、植物の繁殖に一役買っている。柔和で柔順、軽快で、水のように始末の悪いものでもない。
とらえるのは難しいが、一方、扱いは簡単だともいえる。「心静かに注意を集中していれば、あなたの願望は風が運んできてくれる」不安定でつかみどころはないが、小さなすき間からでも、もぐり込んで力を発揮する性質は潜在意識の特質そのものです。それはしたたかで、いつもチャンスをうかがっているといってよいでしょう。
チャンスをつかむにはどうしたらいいか。それは「チャンスをつかむ」ことをいつも頭におき、あせらず、あきらめずに待つことです。「チャンスに出会わない人間など一人もいない。ただそれをつかもうとしなかっただけだ」とデール・カーネギーはいいましたが、そのためには風のようにしたたかに待っことが必要です。