さて、これだけのことをいちおう頭に入れていただいたら、つぎはいよいよ、あなた自身でこのブログを使って「方位学」を自由自在に使いこなしてもらうわけです。

既に、九つの生まれ星ごとに各項が分かれています。それぞれの項には、つぎの七項目の記事と、その生まれ星の人の九星盤がはいっています。

  • 「基本的運命」には、その生まれ星によって決定され、支配されるあなたの基本的な運命とか、生まれながらにして持たされた性格とかが、記されています。あなたは、これによって、自分でも気づかない自分の運命や性格を知ることができます。そしてそれは、そのあとに述べられる方位占いの基本的な前提になります。つまり、その基本的な運命なり性格なりを十分に承知したうえで、それを最大限に生かし、あるいは好転させるような方位を選んでゆくというのが、方位学のもっともたいせつなところだからです。

②「基本的吉方・凶方」では、この生まれ星の人は、どの星のいる方角が良い方角で、どの星のいる方角が悪い方角であるのか、いわば基本的な吉方と凶方が示されます。そして、その吉方と凶方が、九種頻の星の配置のなかでじっさいにいろいろとからまりあい消しあって、最終的にはどんな吉・凶が残るかが九星盤の上に示されています。この九星盤は、この生まれ星の人の方位占い全般にわたって使われます。

すべての人生上の問題は、基本的にこの吉方・凶方の支配を受けています。いくつかの人生上のおもだった問題については、あとでさらにくわしく書かれていますが、それに属さない問題とか、どの問題に属すのかがわからない問題などは、ここに示された吉方・凶方に注意していただけばよいわけです。また、各問題別のくわしい吉方・凶方を読む暇のない「ご用とお急ぎのあるかた」も、ここを読んでいただくだけで、基本的な方針はまちがいのないものが得られるでしょう。

  • 「健康運」以下、⑧までは、人生上のおもだった問題を選んで、各問題ごとにそれぞれのいろいろなケース別に吉方・凶方をあげてあります。

問題をいくつかに分けたのは、たとえば同じ旅行をするのでも、その旅行の目的が、商談など金銭上の目的であるのか、転地療法などのように健康上の理由によるものであるのか、またはデートだとか見合いだとか恋愛・結婚に関するものであるのかなどによって、良い方角悪い方が少々ちがってくるからです。

  • 「健康運」には、この生まれ星の人が、いろいろな病気や健康上の問題を解決するには、どの星のいる方向に向かってどういう健康管理をしたらよいか、また、どの星のいる方角の医者にかかるとよいかなどが記されています。

④「金銭・物質運」は、文字どおりあなたの金銭と、その他あらゆる物質に関する吉方・凶方が記されています。 物質と言ってわかりにくかったら、不動産などの財産、買物、捜し物などに関するもの、と考えていただいていいでしょう。お金に録のあるギャンブル、麻雀、競馬などもこの項に含まれます。

  • ⑤「職業・社会運」は、おもに職業などあなたの対社会的な関係について述べてあります。たとえば、仕事や仕事場の選択、仕事の成否、進みぐあい、社会的な名声・地位の如何、それにまつわる受験とか◇審査、投票の当落などについて知る場合も、この項に出てくる吉方・凶方を使えばよいのです。

⑥「対人関係運」では、 恋愛・結婚をのぞいた一般的な対人関係を扱います。言うまでもなく、対人関係を論じるときには、あなたの相手となる人がどんな人であるかが問題となります。この項では、いい相手を選ぶにはどの方位を選ぶべきかがおもに述べられます。ふつうの場合だったら、あなたの家から見た相手の家の方向、仕事のうえの対人関係にしぼるときは、あなたの職場から見た、相手の職場の方向が問題になるわけです。

ただ、おことわりしておきますが、家を引っ越すというのは、そんなに多くないことですし、相手の家も年月日によっては、吉方になったり凶方になったりするわけです。ですから、判断の基準をどこにおいたらいいかというような疑問も起こるでしょうが、それはこういうふうに考えてください。

方位学では、すべて「めぐりあい」「きっかけ」ということを重んじます。人と人とのめぐりあいには、目に見えない運命の大きな力が慟いていることが多いのですし、何かはじめようとする場合には、その時点での九星の関係に大きな支配力があるというのも、方位学の根本原理です。ですから、対人関係は、最初に出会った日の九星盤を使ってください。

しかし、長いつきあいになってくると、最初いつ出会ったかはおぼえてもいないでしょう。そのときは、相手に何か新しいことをもちかける「きっかけ」の日の九星盤を見ればいいのです。

⑦「恋愛・結婚運」は、いまの「対人関係運」を基準にして考えてください。あくまでも、相手ということを重視します。もちろん、あなたの家から見た相手の家の方角が問題になるのです。デートやお見合いの場所とか、 婚約の場所・日取りなどについては、「基本的吉方・凶方」を参照すれば十分です。

結婚式場などの選定は、二人の新居から見た吉方を選ぶのが理想的です。これは一生の大事ですから、日や月よりも年の九星盤を使うのが原則です。新居がきまらないうちに、式場を予約しなければならないようなときには、男の現住所からの吉方を選ぶのが原則となっています。

 

◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎