六白生まれの人は、男女ともに強い性格と運命を持っています。ことに女性の場合には、ほかのどの星生まれの人よりも強いのです。そしてその強さは、初年よりは中年、中年よりは晩年と、年をとるにしたがってますます力を増してきます。

才能も考え方も、足が地についたような現実的なほうで、現実ばなれのした想像や、理論のための理論に走る空想家ではありません。実行力も抜群で、ねばりも押しも強いのですが、時には押しが強すぎて、人と無用の摩擦を生ずることもないとは言えません。気位も高く正直ですから、逆に人から傲慢だと悪くとられることもあるでしょう。

しかし、この星生まれの人は、心がけ―つではそうとうに柔軟性を身につけられます。そうなってくればしめたもので、持っている才能もフルに発揮できますし、なにをやっても成功できます。

独立心が強いため、組織が大きい会社や役所では、ともすれば冷飯を食わされるようなコースをたどるかもしれません。ですから、この星生まれの人は、どちらかといえば、自分の腕をふるいやすい小さな組織がむいているのです。金運も強いほうですが、どちかといえばよく集めよく散ずるほうで、ガリガリ亡者にはなりきれないでしょう。

一生の波瀾は多いほうです。しかし、失敗を失敗と思わないのが、この品生まれの人の特長です。とくに、若いときの苦労はしかたがありませんが、そこで妙にいじけてしまわなければ、その経験が後になって、たいへん役に立つことになるでしょう。

またこの星生まれの人は、親分肌、侠客肌といった性格の持ち主が多いのです。そのために、目上の人間に対しては、好き嫌いが激しくあらわれ、憎まれることもないではありませんが、目下の人間からは例外もないくらい、したわれ、喜んで協力してもらえます。

それも持ちまえの独立連に輪をかけることになるでしょう。

男女ともに セックスは強いほうです。ただし女性の場合には、そのうえに潔癖さがともないますから、めったに身をあやまることはないでしょう。

女性にも男のような性格の持ち主が多いのです。ほんとうに惚れこんだ相手になら、献身的につくしますが、へたな相手にぶつかろうものなら、完全に家庭の主権を握ってしまいます。なにか仕事をやらせても、この星生まれの女性は、男まさりの手腕を発抑することが多いのです。結婚しても、家庭におさまっているだけで満足できず、副業を持ちたがる人が多いのですが、六白生まれの女性は金運・財運に関してはひじょうにめぐまれていますから、そっちのほうでも成功して、あとではそうとうの財産をつくれるでしょう。

六白生まれの有名人の例としてはナボレオン、モーパッサン、ニクソン、伊藤博文、谷綺潤一郎、美濃部亮吉、大鵬、王貞治、山本富士子、大空真弓、八千草薫、古賀政男、勝新太郎、山田風太郎、あらぽん、いかりや長介、伊集院光、岩沢厚治、植田直通、ウエンツ瑛士、桐谷広人、崎山龍男、菅広文、須賀健太、滝藤賢一、Nakajin、長谷川純、羽田圭介、Fukase、松岡修造、松田洋昌、山本耕史、湯江タケユキ、ブルーノ・マーズ、佐野ひなこ、下村陽子、清野菜名、真飛聖、村上佳菜子、アナ・ウィンター、サヘル・ローズなどの人々がおります。

 

◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎