三碧生まれと四緑生まれは同じ木星の支配の下にあるのですが、金銭・物質運だけにかぎって考えれば、四緑のほうがはるかにめぐまれています。そのくわしい理論は、ここでは説明できませんが、四緑のほうがはるかに商才にたけていることは否定できない事実です。
ですから、たとえば同じ事業家にしても、三碧の人には「事業のための事業」といったような色彩が強くなり、四緑の人には「金儲けのための事業」という性格がはっきりと出てきます。
長期の腰をすえた仕事で、金をつかもうと思ったら、一白の星のいる方角をねらうのが最善です。これは、仕事にともなう金運ですから、目に見えてすぐによくなるというわけにはいきませんが、時間がたつにしたがって、じわじわと、階段をのぼるように何度もくりかえして向上していくのが特長です。たとえば土地に投資した場合、それが値上がりしたので手放して、ほかの土地を買ったところが、何かの事情でまたそれが値をふきあげるというような現象です。
これは目に見えるわかりやすい例ですが、仕事のうえでもこの吉方に向かって積極的に動いていますと、いくらかの間をおいて、つぎつぎに新しいチャンスにめぐまれ、それを活用するたびに金まわりもよくなり、しだいに財産もできてくるというようなことになるでしょう。
また、サラリーマンなどの場合でも、この方角に向かって行動すれば、いいサイドワークの機会にめぐまれます。そしてそういう別収入は貯えとなって身につくのですから、自然の財運だとも言えるでしょう。手がたくそして身につく―――というのが、この方位の金連の特長なのです。
急場の金策や勝負のときには、三碧の星のいる方角が最適です。私の弟は四緑の生まれですが、この方角にすわって麻雀をして負けたことがない、と言っているくらいです。危険な.ハイをほうっても、一巡ぐらいの差でふりこまないですみ、こんな可能性の少ないパイで上がれるかなと思いながらリーチをかけると、すぐさまツモってくるというのですから、ふしぎな「麻雀必勝法」があるものだと言えましょう。
話は横道にそれましたが、四緑生まれの人は金運に関しては人一倍めぐまれているのです。とくにこの三碧の星のいる方角は、本職以外のサイドワークに関しては、最高にブラスになる方角です。
株式投資のように、あまり長期でもなく、さりとてきょうあすの利益を期待するわけでもない中期の投資なら、九紫の星のいる方角を利用するのが最善です。とくに女性の投資だったら、この吉方に当たっている証券会社に相談すれば、まずまちがいはありません。
また、家具や電気製品のように数年以上使う品物なら、こっちの吉方では、安い掘出し物に出会う機会が多いのです。
◎出典 「改定方位学入門」高木彬光著 カッパブックス及びブログ作者の収集データーによる◎