大学時代には、二浪して親に迷惑をかけたという意識から、バイトをして、学費くらいは稼ぎたいという気持ちがありました。学生課に行くと、週二日で、4時間で、月2万4千円という塾のバイトが目につきました。この塾は大学への通学の途上にあって、便利だと思い、応募してみたのです。
応募の詳細は今では、かなり昔のことなので、はっきりしないのですが、初日が日曜日で、山登りの格好を指摘なさいというものでした。
おかしなことをする塾だと最初は思ったのですが、兎に角その塾の最初の仕事は、子供たちと山登りをすることだったのです。これが、私のその後の人生を大きく変えることになるとは、最初は思いませんでした。