小さなときに、よく父から姿勢を正しくしなさいと、何度も叱られてことを思い出します。人間は、楽な方向に楽な方向に自らを仕向けるようで、黙っていると皆前かがみになり、猫背になります。父は、竹刀を背中に挟んで、両手を後ろに縄でくくって、胸を張るような姿勢を強制的に取らせました。
当時は、何のことか分からずにただ苦痛だったことを覚えていますが、今となっては、その時の様々な教えが今の自分につながっていることをよく理解できます。
前かがみの姿勢には、心理的に負の方向への誘因となるようで、胸を張って背筋をまっすぐに伸ばすことが、生きることの証になるように思うのは、私だけでしょうか?
高齢者の食事の際に、姿勢は大切な基本的動作の一つで、介護施設などでは半ば常識です。頭が後屈していれば、それは気道確保の姿勢であり、食べ物が気道に流れ込むことを助長しているようなものです。首から背骨まで、しっかりと下姿勢を保つことが、誤嚥などの事故も防いで、おいしい食事をとるための大切な一歩となります。
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