◎ 中村さんと、私(武田)の考え方の違い ◎『武田邦彦の科学的人生論』飯塚書店刊より

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◎ 中村さんと、私(武田)の考え方の違い ◎

さて、中村さんの8億円に話を戻そう。
私なら8億円はいらない。私は研究に失敗することがあるから。
私なら8億円はいらない。私の研究は営業も含めて大勢の人に支えられているから。
私なら8億円はいらない。私が研究を始めたとき、成功するかどうかわからないとき、私はお金を出さず、会社がお金を出してくれたから。
私なら8億円はいらない。私はいまのお金で生活ができるから。
私なら8億円はいらない。私の人生はお金では変わらないから。
人間はその人によって考え方が違う。だから中村さんは8億円を求めたが、私はいらなくてもそれはその人、その人の考えで、どちらが正しいということはない。思想の問題だから。目の前に8億円が積まれたら自分ももらうだろう。でも自分から請求はしない。
中村さんは「技術者の励みになる」と言われた。だけれども私は「お金がもらえれば技術者は一所懸命やる」とも思わない。それは社会観や人生観が違うからである。
ところで、この8億円の話をすると中村さんという立派な技術者を非難することになるので、迷ったのだが、その上で私が中村さんの話を書こうと思ったのは、社会が「技術者は金で動く」と思われたらと心配したからだ。
会社に入って研究者の生活に入るとき、(中村さんは違ったかも知れないが)、多くの人は「自分がやりたいテーマ」に取り組むのではなく、会社が必要としているテーマを担当する。もし自分がやりたいテーマをするなら自分の資金で研究しなければならない。失敗するか成功するかわからないのに、自分の好きなテーマを会社のお金を借りてそれを資金にするのは心苦しい。会社というけれどその実体はみんなが現場で汗を流し、営業が走り回って稼いできたお金だ。そして研究テーマの大半は失敗し、成功するのは「センミツ」といって、1000に3つとも言われる。成功した時にお金をもらうと、次の研究で失敗するとお金を取られる。それだけ会社に損害を与えたのだから。そうすると会社に入ってテーマに恵まれず、失敗ばかりしている研究者の家庭は悲惨なことになる。

『武田邦彦の科学的人生論』飯塚書店刊より R081008

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おてんとうさまの下で
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#牧正人史 #マシレ予測 #武田邦彦 ♯yymm77

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