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◎ 幻の疲労感―–人間は疲れない ◎『武田邦彦の科学的人生論』飯塚書店刊より

◎ 幻の疲労感―–人間は疲れない ◎

私と3人の学生が連れ立って電車に乗る。私は座席が空いていたらそこに座り、時にはパソコンまで取り出して仕事を始める。しかし、学生は座らない。彼らはドアの少し横に立っていてなにやら話し出す。学生にとっては多少、気が引けながら座席に座るより立っておしゃべりをしている方がなんぽか気楽で楽しいのだ。
おばさんは座る。人を押しのけても座る。人を押しのけて座った時にはすぐ目を閉じて頭を下げて眠る。「私は疲れているのだ。だから少しでも眠りたい」と周囲に行動で言い訳をする。
でも、そのおばさんも座らない時がある。それは「お仲間」とご一緒の時である。「あら奥さん、どうぞ座ってください」「いいえ、あなたこそ座って!」という具合になる。
そして30秒ほどのやりとりの後、やっと座る人が決まる。「悪いわね、その荷物わたし持つわよ」となり、ベトベトしてくる。
おばさんは座りたいのだろうか、それとも座りたくないのだろうか?疲れているのだろうか、それとも本当は元気なのだろうか?
サラリーマンは座る。朝、早く家を出る。時には妻に言われてゴミを出し、急ぎ足で駅までの15分を歩いてくる。職場に行くまでには電車を3本も乗り継がなければならない。
昨日も仕事はきつかったし、今日も忙しいだろう。サラリーマンは万年、疲れているのだ。
でも、そのサラリーマンも座らない。「どうぞ、座ってください。私は平気ですから」といって自分の目の前の席を譲る。どうして?と思って見上げると横には50歳ぐらいだろうか、そのサラリーマンの上司とおぼしき人が立っている。そりや、そうだろう。自分の前の席が空いても上司と一緒の外出だ、上司に席を譲らないわけにはいかない。

『武田邦彦の科学的人生論』飯塚書店刊より R080924

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おてんとうさまの下で
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#牧正人史 #マシレ予測 #武田邦彦 ♯yymm77

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