◆ 天下り先が増えただけの「環境改善」運動_◆「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房より

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◆ 天下り先が増えただけの「環境改善」運動_◆

「ゴミのリサイクル」は当初、「資源を節約し、環境を改善する」という善意の運動から始まりました。しかし結局、環境省がつくった法律によって、「資源は浪費し、環境は改善されず、一部企業が潤い、天下り先が増える」ということになりました。
ここでも、前述の〈「石油枯渇説」と「地球温暖化」の矛盾〉と同じような”まやかし“が行われました。
まず、「廃棄物処理場はあと数年で満杯になり、ゴミが溢れる」と大々的に報道されました。開発途上国のゴミ処理に失敗した写真を見せ、「近い将来、日本もこうなるぞ」と脅すのです。
当時、私が計算してみたところ、日本の廃棄物処理場は少なくとも150年はもつことがわかりました。事実、それが騒がれてから30年以上経っても廃棄物処理場は困っていません。
「リサイクルするから、焼却するゴミは減少する」「ゴミの増加により、廃棄物処理場があと数年でパンクする」という矛盾に満ちた、非論理的なプロセスで仮定した理屈でした。
従来通り焼却すれば、ゴミの体積は焼却によって約20分の1に減りますから、焼却せずにゴミを埋めるときに比べて処理場の負担が減ります。
一方で、「リサイクルすればゴミも資源になる」という建前では、ゴミは姿を変えて店舗の簡品として並ぶのですから、廃棄物処理場は満杯になりません。
かくして、国民に伝えられた箇単なメッセージは「リサイクルすれば資源は有効に使われ、廃棄物がなくなって現境が良くなる」ですが、現実には「資源も環境も変わらず、税金が採られるだけ」だったのです。

「多様性」のまやかし グローバリズムの危険性と持続性喪失の原理 武田邦彦 啓文社書房 令和6年刊より
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