第43話 パトカーの大量受注による生産調整
スカイラインのパトカーが、大量に受注された。
現場が騒然とした。受注は喜ばしい。だが生産課としては、手放しで喜べなかった。
パトカーの塗装は、ツートンだった。
白と黒、二色に塗り分ける。一色で済む民間車とは、工数がまるで違った。さらに問題は品質基準だった。塗装面にゴミブツ、わずかな異物が付着しただけで、即返車になる。警察という納品先は、そういうところだった。
通常の塗装ラインに流せば、ノーマル車の生産計画に影響が出る。工場の流れが乱れる。せっかく積み上げてきた月間計画が、崩れる恐れがあった。
外注という判断が下された。
塗装工程だけを、近隣の塗装工場に委託する。私がその発注を担当することになった。
取引先を探し、工程を確認し、品質基準を説明した。ツートンの塗り分けライン、ゴミブツ管理の徹底、返車になった場合の対応。細かい条件を詰めていった。
工場の外に出て、別の工場と交渉する。それは生産課の仕事の中でも、普段とは違う種類の仕事だった。
納品されたパトカーは、やがてどこかの街へ出ていく。白と黒に塗り分けられた車体が、道路を走る。その塗装の裏に、こういう段取りがあったことを、知る人はいない。
それでよかった。仕事とはそういうものだと思った。
(つづく)R080421
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