◆資源国とは、資源を掘削する技術を持っている国のことを指す◆
実は、資源自体は世界にだぶついているのです。
ですから現在では、「資源国」とは資源を持っている国ではなく、資源を掘削する『技術』を持っている国のことを指します。そして、世界に通用する、つまり資源をビジネス材として通用させる技術を持っている国は現状、アメリカとドイツ、そして日本のみと言っていいでしょう。
オーストラリアは資源を豊富に持っている国であり資源国と呼ばれますが、資源を掘削する技術を持っていません。もしもオーストラリアがツルハシと人夫を使って石炭を掘るとすれば、その石炭の価格は世界相場の倍ほどになりますから競争力を持たずビジネスになりません。
つまり、そこに日本の高度で、安価な技術がなければオーストラリアから石炭は出てきません。鉄鉱石でも石油でもシェールガスでも同じことです。
日本は資源国ではないというのは、科学的な発想を持たないからでしょう。こう言っては叱られるかもしれませんが、文系のアタマで考えたまったくの的はずれな見解です。今でもまだ人夫がツルハシを使って掘っていると思っているのか、と笑われても仕方がありません。
日本には、高度な技術があります。それは、油田に匹敵する資源です。それを資源とみなし、国際社会に存在感を示すためには、こうしたアタマの使い方の転換が必要なのだろうと思います。
サステナビリティが「自然環境や人間社会などが長期にわたって機能やシステムを失わずに、良好な状態を維持させようとする考え方」ということであるならば、古来、日本ほどそう考え、実際にそうしてきた国は他にありません。
ですから、日本に西洋が主張しているようなサステナビリティは要らないのです。反対に、今こそ世界が日本の文明、社会のシステム、心の在り方を必要としているのです。
『かけがえのない国 誇り高き日本文明』武田邦彦著 MdN出版(R05年)より R080320

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